ランクル250とイメージ重なるキャビン 9代目トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D(1) スリムなライトで刷新 ラダーフレーム強化

公開 : 2026.06.16 18:05

トヨタ・ハイラックスが9代目へ。ラダーフレームは強化され、スリムなライト獲得。マイルドHVディーゼルで、速度上昇は円滑です。悪路性能を維持しつつ、快適性も向上。UK編集部が試乗します。

スリムなヘッドライトとハニカムグリルの新世代

タフに働くトヨタハイラックスが、9代目へモデルチェンジした。英国の場合、フォード・レンジャーと並んで、ダブルキャブ・ピックアップトラックの2大勢力となっているが、ライバルの増加で今後の競争は激しさを増すと、同社は見込んでいる。

「完全な新設計」というトヨタの主張を象徴するように、フロントマスクは刷新されモダンに。スリムなヘッドライトとハニカム状のグリルで、新世代であることを主張する。バッテリーEV版も登場したことは、AUTOCARの読者ならご存知だろう。

トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)

エンジン版は、203psの2.8L 4気筒ディーゼルターボで、基本的には2025年にアップデートを受けた8代目からのキャリーオーバー。電圧48Vのマイルド・ハイブリッドを採用する。トランスミッションは、6速オートマチックのみとなる。

強化されたラダーフレーム構造

新設計といっても、ボディ別体のラダーフレーム構造に変わりはない。フレームのサイドレールは厚みが増し、フロントのクロスメンバーは電動パワーステアリングの実装を受けて更新。サスペンションタワー部分も、強化されている。

サスペンションは、前がダブルウィッシュボーンで、ロアアームやブッシュが改良され、スタビライザーは高剛性に。後ろはリーフスプリングにリジットアクスルという従来的な構成だが、前側と同様に、スプリングとダンパーは新しい。

トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)

エンジンとボディのマウント部分も改良。ボディシェルは、剛性と遮音性を高めるべく、スポット溶接が36点増えたそうだ。荷台部分は、後方と側面へステップが追加されているが、形状に変更なし。シングルキャブは、廃盤となった。

トリムグレードは、英国ではアクティブ、アイコン、インヴィンシブル、インヴィンシブルXの4段階。価格は約4万4000ポンド(約924万円)からとなる。

ランクル250とイメージが重なるキャビン

キャビンは、新しいランドクルーザー 250とイメージが重なるもの。ダッシュボード上面は従来から35mm持ち上げられ、サイドウインドウのラインとほぼ水平になった。

そのダッシュボードのほか、ステアリングホイールにも物理ボタンが並び、エアコンや運転支援システムなど、主要機能はタッチモニターへ触れずに操作可能。ドライブモードや4WDモードのスイッチは、大きく押しやすい。人間工学へ配慮されたデザインだ。

トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4D 48V インヴィンシブルX(欧州仕様)

中央のタッチモニターは、13.2インチと大きい。スマホと連携できる、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

9代目トヨタ・ハイラックス 2.8 D-4Dの前後関係

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