新型スペーシア試乗 価格/走り/内装を評価 カスタム・ターボも

公開 : 2018.01.27 20:40  更新 : 2018.01.28 21:10

「買い」か?

ノアを上回る室内高 約147万円


標準系の最上級グレードはFFで約147万円。カスタムのターボ車なら180万円近くなる。「今の軽乗用って、そんなに高いの!?」と聞こえてきそうだが、タントの標準系最上級仕様は約153万円で、Nボックス・カスタムのターボ車は195万円である。コンペティターに対しては同等もしくは多少買い得なくらいだ。

しかし、価格の検討で最も重要なのはコスパである。


室内高は2L級1BOXミニバンのノアを上回る1410mm。後席は左右独立のスライド&リクライニング機構を備えて、収納はバックレスト前倒と連動して座面が沈み込むワンタッチダブルフォールディング(ダイブダウン)。前席周りには豊富な収納スペースがあり、リッド付きや引き出しなど常載品の整理もしやすい設計だ。先代から充実していたので大進化とまでは言えないが、2名乗車ならレジャーユースにも使いやすそうだ。後席は沈み込みを上手く使い、密着感を高めた座り心地。上級グレードは天井取り付け型薄型循環ファンを標準装着し、空調面でも後席の快適をサポート。4名乗車でも標準的なスモール2BOX車以上の居心地である。


登録車でこれだけの実用性を備えたモデルとなれば200万円超で、しかもハイト系軽乗用のコンセプト移植タイプくらいしかない。つまり、タウンユース軸脚でレジャーユースにも対応できるモデルとしてスペーシアのコスパは際立っている。車格にこだわらずに生活実態からクルマを選ぶ人には見逃せない存在だ。
 

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

スズキの人気画像