メルセデス・ベンツE400カブリオレ4MATIC試乗 価格1万ポンド加算 ライバル不在

公開 : 2018.03.15 11:10


どんな感じ?

目を奪われるインテリアに、理想的な加速

目の当たりにすると、かなり巨大なクルマ、というのが正直な第一印象。

この世代のEクラス・カブリオレは、旧モデルと比較して全長も長く、全幅は70mmも広がっている。

まずは驚くほど長く重たいドアを開けて、シートに腰をかけてみる。視界に広がるインテリアの素晴らしい景色に、思わず目を奪われるはず。金属製のソフトトップ開閉に関するスイッチ類が、センターアームレストの前方に追加されている以外は、基本的にクーペとデザインに変更はない。

鮮やかな2面ディスプレイが横に並び、オーソドックスな木目パネルがダッシュボードに広がり、幾つかのプラスティックの他はレザーで覆われている。一回り大きなエンジンを積んだE400は、幾つかのオプションを選択すれば6万ポンド(900万円)を超えるプライスになるが、イタリアの洒落男、といった雰囲気が漂う。

そしてエンジンも素晴らしい。

ツインターボのおかげで低回転域から豊かなトルクが発生し、E400に相応しい、爽快で理想的な加速が得られる。6気筒に拡大されたエンジンにムチを入れれば、過給器の設定もあるが、少しザラついたノイズが耳に届く。

0-100km/h加速は5.5秒で、俊足を誇るホットハッチを上回るようなダッシュを披露するけれど、その過程はいたって平静。おそらく意図した味付けなのだろう。

メーカー公称の燃費は一般的な利用環境で13.8km/ℓ。比較的高めの速度が中心となった、今回のテストでの燃費は12.3km/ℓだったから、それほど大きくかけ離れてはいなさそうだ。

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