マクラーレンP1、プロダクション・バージョンを公開

2013.02.27

マクラーレンの”ロードゴーイングF-1″たるハイパースポーツ、P1は、来週火曜日の朝、マクラーレンの会長、ロン・デニスによってジュネーブ・モーターショーの会場で一般にアナウンスされる予定だ。1993年に登場したマクラーレンF1をスピリチュアルに受け継ぐモデルとして期待されるP1は、903bhpという強大なV8パワーと866,000ポンド(1億1980万円)という途方も無い価格が注目されがちだが、本来注目すべきなのはそのエアロダイナミクスなパッケージなのだ。

0.34のドラッグ指数を持つクリーンなフォームは、フロント・ホイール前の2枚のフラップや、自動で伸縮するリア・ウイングなどによって前例がないほどのダウン・フォースを生み出す。その力は、350kgのトップスピードでは600kgだ。この数値は、MP4-12Cの5倍、多くのル・マン・レーサーと同じだという。

「P1は、サーキットにおいて高いレベルの快適性と洗練さを味わえるクルマだ。」とマクラーレン・オートモティブのマネージング・ディレクター、アントニー・シェリフは語った。「そして、それは本来は、その目的だけに造られたマシンにだけ許されたことだった。」と。

P1は、新しい時代のマクラーレンに共通のカーボンファイバーのシャシーを持つ。それはMP4-12Cに見られるもので、古くはマクラーレンF1にはじまったもの。その製造方法は、レーシング・カーと同じで、カーボン・モノコックはスティール製の2倍の強度を持つ。センター・ボディは他のどの車よりも軽い僅か100kgの重さでありながら、F1レベルの強度と安全性を持っているとマクラーレンのエンジニアは語っている。

P1は、20年を経たF1よりも300mm長いが、MP4-12Cと比較すると83mm(3インチ)しか長くなってはいない。その余分な長さはエアロ・パッケージのためだ。そして、29mm低く、37mm広い。そしてMP4-12Cよりもかなり小さな正面の投影面積を持つ。その重さは1400kgと、最新のスポーツカー、例えばポルシェ917の1700kgよりは軽いが、F1の1140kgの域にまでは達しなかった。

エンジンはマクラーレンの3.8ℓツインターボV8で、そのパワーは727bhp、そしてアルミニウム・ブロックに取り付けられたモーターは176bhpの出力を持つ。2つのパワー・ユニットは合計で903bhp、トルクは91.8kg-mで、7速のツイン・クラッチ・グラジアーノ・ギアボックスに収束される。そのV8エンジンは、12CのV8よりも20%のパワー・アップを果たしている。

パフォーマンスは、0-100km/h加速がMP4-12Cより0.4秒、0-200km/h加速で2.5秒以上速くなっているという事実は知らされている。また、300km/hに到達するスピードも7秒から8秒速い。最高速に関してはF1の公称372km/hよりも劣るが……。

「われわれの狙いは、絶対的なトップスピードを持つクルマを造ることではなかった。」とシェリフは語った。「しかし、サーキット上で最もクイックで、最も価値の高いクルマを造り上げることだった。それこそがスーパーカーに求められるオールラウンドな性能であり、最も重要となる技術なのだ。」

パフォーマンス・スペクトラムのトップ・エンドでは、電気モーターのアシストが行われる。ギアシフト・ポイントでエンジンの回転が落ちトルクが落ち込むのを防ぐために電気モーターは活用され、よりクイックでスムーズなギアシフトが行われるという仕組みだ。スロットル・オンでは電気モーターは電力発生装置に変わり、ブレーキをかけるとバッテリー・エネルギーを蓄える装置に代わる。

また、一方で、電気モーターによる単独走行も可能で、およそ20kmの距離をゼロ・エミッションで走り切ることができる。

そのキャビンは、ジェットファイター、またはル・マン・レーサーを思わせる空力的に計算されたバブル・シェイプ・キャノピーを持つ。エアコン、ナビゲーション、ハイファイ・オーディオ・システムなどは最小限の装備だ。ドアは、MP4-12Cにも使用されるバイヘドラル・オープン・タイプで、その外皮はそれ自体が大きな空力的パッケージの一部をなす。

P1のシートおよびステアリング・コラムは手動調整式。シートは、28度に固定。ただし、ヘルメット・クリアラインスを得るために32度にもなる。そして、そのカーボン製のシート・シェルは最小限のパッドで覆われ、重さは左右それぞれ10.5kgでしかない。

P1は当初500台の生産が予定されていたが、マクラーレンがロン・デニスを説得した数は375台だという。3月から発売が開始され、今年の終わり頃からデリバリーが始まるという。

 

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