ジープ・ラングラーに対抗? ヒョンデが新オフロード車コンセプト『ボルダー』公開 米国市場にテコ入れ

公開 : 2026.04.03 17:05

ヒョンデがオフロード車コンセプト『ボルダー』を公開しました。新しいボディ・オン・フレーム構造やタフなキャビンを採用し、米国市場向けに開発が進められているSUVやピックアップトラックを予見するものです。

新開発のボディ・オン・フレーム採用

ヒョンデは、オフロード車の新たなコンセプトカーとして『ボルダー(Boulder)』を発表した。米国市場向けに開発が進められている新モデル群のデザインや性能を予告するものだ。

特筆すべきは、今後4年以内に発売予定の新型ピックアップトラックのベースとなる、新しいボディ・オン・フレーム構造を採用している点だ。ヒョンデによると、この新モデルはオフロード走行、牽引、積載能力に重点を置き、新たな顧客層の開拓を狙っているという。

ヒョンデ・ボルダー・コンセプト
ヒョンデ・ボルダー・コンセプト    ヒョンデ

ボルダー・コンセプトは南カリフォルニアにあるヒョンデの北米スタジオで設計され、「過酷な冒険」に対応するとされている。「アグレッシブ」なアプローチアングル、デパーチャーアングル、ブレークオーバーアングルを備え、人里離れたトレイルでの走行が可能だという。

デザイン責任者のイ・サンヨプ氏は、「多くのお客様から要望のあった、ダイナミックなオフロードライフへの四輪駆動のラブレター」と表現している。

キャビンには、扱いやすさを重視した大型のボタンやダイヤル式の操作系が多数配置されているほか、ピクニック用の折りたたみ式テーブルも備えている。リアウィンドウはパネル内に収納可能で、長い荷物も積載できる。

米国市場への「本気度」を表現

このボルダー・コンセプト自体が量産化される見込みはなく、開発中の新しいボディ・オン・フレーム採用モデルも米国市場に特化したものと考えられる。

ヒョンデはこのボルダー・コンセプトについて、米国向けに新モデルを設計・開発し、米国で生産した鋼材を用いて、米国で組み立てるという同社の理念を反映していると述べた。

ヒョンデ・ボルダー・コンセプト
ヒョンデ・ボルダー・コンセプト    ヒョンデ

しかし同時に、フォードブロンコ・ラプター、ジープラングラー・ルビコン、ラム1500 TRXなどをはじめとする、成長著しいパフォーマンス重視のオフロード車という市場の一角を掴み取ろうとする意図も見て取れる。

ヒョンデ・モーター・ノースアメリカの社長兼CEOであるランディ・パーカー氏は次のように述べた。

「ボディ・オン・フレームのトラックは米国市場において中心的な役割を果たしており、お客様の仕事、探検、ライフスタイルを反映した新たな選択肢を提供するビジネスチャンスがあると見ています」

「ボルダー・コンセプトは、当社が米国のお客様のニーズと期待を中核に据えて、中型ピックアップトラックを慎重に開発していることを示しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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