3列6人乗りミドルサイズSUV『モデルYL』発表! モデルYベース、モデルX後継扱い ロングホイールベースで荷室拡大

公開 : 2026.04.04 07:45

4月3日、テスラジャパンは3列6人乗りミドルサイズSUV、『モデルYL』を発表しました。4月下旬から納車を開始します。ベースは『モデルY』で、『モデルX』後継扱いとなるそうです。内田俊一がレポートします。

モデルYとは別物と考えている」

4月3日、テスラジャパンは3列シートを備えた『モデルYL』を発表。デュアルモーターAWDのみの設定で、4月下旬より納車を開始する。価格は749万円だ。

モデルYLはその名の通りモデルYをベースとしているが、モデルXの後継と位置付け「モデルYとは別物と考えている」と話すのは、テスラジャパン代表取締役社長の橋本理智氏だ。

モデルYをベースとしているが、『モデルXの後継』と位置付けられた『モデルYL』。
モデルYをベースとしているが、『モデルXの後継』と位置付けられた『モデルYL』。    内田俊一

キャプテンシートを採用した3列6人乗りで、2列目から3列目はウォークスルーも可能。また、3列目の頭上空間も十分に確保されているという。

当然ながら、3列シート化に伴いボディサイズを拡大。全長4980mm(モデルYは4790mm)、全幅1920mm(同数値)、全高1670mm(モデルY1625mm)、ホイールベースは3040mm(モデルY2890mm)となった。

リアのオーバーハング延長に伴い、荷室スペースも拡大。最大容量はモデルYの2021リットルから、モデルYLは2422リットル(いずれもフロントトランクを除く)となっている。

Aピラーから後ろ側のパネルはすべて新規

また、ボディサイズ変更に伴い、Aピラーから後ろ側のルーフを含めたパネルはすべて新規で作成されている。

車重は2090kgと、モデルYの1990kgよりも100kg重くなった。高速距離は788kmと、モデルYの682km(ロングレンジAWD)より伸ばし、0-100km/h加速性能は5.0秒と、モデルYの4.8秒より0.2秒の遅れにとどまった。

これはテスラジャパンのマーケティングマネージャー、大塚洋亮さんによると、「モーター出力は共通だが、ソフトウェアの制御を変更。また、空気抵抗係数がモデルYの0.22を下回る0.216であることや、タイヤをミシュラン・エココンタクトに変更しているからでは」とのこと。

ちなみにタイヤサイズは19インチで、空気抵抗を考慮した専用ホイールを採用している。

3列目まで快適性と安全性に配慮して

インテリアでは、シートが全て専用設計となり、フロントシートは電動のレッグサポート(オットマン)を採用。全席に標準でシートヒーターが採用され、前2列はベンチレーション付きとなる。

エアコンの吹き出し口はBピラーとCピラーにも設置され、快適性を向上。特に3列目に関しては、ドリンクホルダーやタイプCのUSBポートも搭載し、リクライニング機能を備えたシートとなっている。

価格は749万円。今年度は国から127万円、東京都では40万円(最大80万円)の補助金が受けられる。
価格は749万円。今年度は国から127万円、東京都では40万円(最大80万円)の補助金が受けられる。    内田俊一

安全面でも、3列目まですべてをカバーするエアバッグを採用。シャシーに関しては、ホイールベース延長に伴う安全性確保のためフロアビームを補強するとともに、一体成型リアアンダーボディにより剛性を向上させている。

ユニークな機構としては、2列目から3列目へのウォークイン機構を使いやすくするため、2列目シートに自動昇降式アームレスを搭載していること。

また、センターコンソール中央にあるワイヤレス充電器は、これまで15Wだったものから、最大50Wに加え、2台目は30wで充電可能なものへと変更。同時に充電中の携帯電話が熱を持つことを踏まえ、電話機を置くと自動でファンがまわり冷却できるようになっている。

全国のテスラスーパーチャージャーを3年間無料で使える特典

なお、6月30日までに納車されたクルマに対して、全国のテスラスーパーチャージャーを3年間無料で使える特典が付与されるとのことだ。参考までに今年度の補助金は、国からは127万円、東京都からは40万円(最大80万円)となっている。

かなり充実した装備となったモデルYLについて、大塚さんは「通常、オプションでプラス50万円などとなりがちですが、そういうことはなく、選べるのはボディカラーとシートカラーくらいです。そういうところがテスラの新しい買い方なのかなと思います」と語っていたのが印象的だった。

装備を選ぶという煩わしさから解放され(個人的には楽しさでもあるのだが)、より買いやすい仕様となっていると言えよう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。

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