実はトヨタ版もあるミニバンEV ヴォグゾール・ビバロ・エレクトリック(1) ロングボディならレイアウト自在の3列シート
公開 : 2026.04.03 18:05
ステランティス・グループのミニバンEV、ヴォグゾール・ビバロ。ロングボディなら特に、キャビンのレイアウトは自在といえます。高速道路は苦手な遅さでも、実用性と快適性が大きな魅力。UK編集部が試乗です。
欧州で人気上昇中のミニバン
最近の欧州では、ワンボックスのMPV、いわゆるミニバンが再び人気を集め出している。フォルクスワーゲンID.バズやレクサスLMの他、最新のメルセデス・ベンツVLEなど、注目のモデルが次々に投入されていることが、理由の1つだろう。
しかし、実用性重視のEVは欲しいけれど、予算はそこまで確保できない、という人は多いはず。そんな要望へ応えるのが、ヴォグゾール(オペル)・ビバロ・エレクトリック。現行型は2019年に発売されたが、パワートレインは小改良で刷新されている。

ステランティス・グループで共同開発され、顔違いでプジョーやシトロエン版も存在するが、トヨタ版もあり、そちらはプロエースを名乗る。いずれも、グレートブリテン島中西部、エルズミア・ポートの工場で作られている。日本には未導入だが。
長さ3.5mの荷物を積めるロングボディ
乗用ワゴンとなるビバロ・ライフの場合、ボディは長さ違いで2種類。試乗したロングボディ、XLは5331mmとかなり長い。そのかわり助手席も倒せば、最大で長さ3.5mの荷物を積める。通常ボディでも、3.2mまで積めるが。シート配置は、4種類から選べる。
使い勝手を重視した設計だけあって、テールゲートのガラスを独立して開閉できるオプションも用意される。他方、ルーフをガラス張りにすることもできる。

プラットフォームは、ステランティスグループのEMP2をベースにした、商用車用のK0。サスペンションは、前が独立懸架式で後ろがトーションビーム式となり、乗用車の設計が土台にあるため、操縦性や乗り心地は意外に優れる。
駆動用モーターのパワーは135psと控えめだが、トルクは26.4kg-mとまずます。フロントに搭載され、前輪が駆動される。NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)セルのバッテリー容量は69.0kWhあり、フロア下に敷かれる。
トップグレードならレイアウト自在のキャビン
キャビンは、エントリーグレードの場合、3+3+3の3列9シーター。1列目の中央は補助席になる。2列目は、3列目へのアクセスを良くするため、素早くチルト&スライドが可能。上位グレードでは、最前列が2名がけの8シーターが標準になる。
シートは、中級グレードまではクロス張り。試乗したトップグレード、アルティメットではブラックの本皮で仕立てられる。また、前席にはヒーターとマッサージ機能、アームレストが追加され、希望次第で2+2+3の7名か2+2+2の6名レイアウトも選べる。

2列目と3列目のシートはスライドレールに固定され、前後の位置は自由。2名がけを指定した場合は、ピクニックテーブルとカップホルダーが内蔵された、センターコンソールが付いてくる。不要なら、シートを車両から降ろすことも可能だ。
トップグレードなら、レイアウトは自在。エアコンも独立している。2列構成でリムジン風にしたり、後ろ2列を対面シートにすることも。すべて外せば、引っ越しにも活躍するはず。シートは重く積み降ろしが大変で、置く場所にも困るとはいえ。





















































































































