【新連載!レーシングドライバー塚本ナナミのスーパー耐久参戦記】第1回:キャリア15年での初挑戦!

公開 : 2026.03.31 12:05

AUTOCAR JAPANでは試乗会でのドライビング指導や車両紹介ページへの登場でご活躍いただいていたレーシングドライバーの塚本ナナミさん。今回から、スーパー耐久の参戦記をお届けします。

はじめまして! 塚本ナナミです

撮影:佐々木純也

みなさん、はじめまして。レーシングドライバーの塚本ナナミです。

この度、AUTOCAR JAPANで『塚本ナナミのスーパー耐久参戦記』を書かせていただくチャンスに恵まれて、とても嬉しく思います。

スーパー耐久フル参戦という挑戦を、マシンの内側からお伝えしていきます!
スーパー耐久フル参戦という挑戦を、マシンの内側からお伝えしていきます!    佐々木純也

20歳をすぎてからモータースポーツを始めるという、とても遅咲きなレース人生ですが、「何を始めるにも遅すぎることはない!」と、立ち止まっている方にエールを送る気持ちで活動を発信してきました。

私自身、日々たくさんのエールをいただき、進み続けています。

思えばずっと「あなたには無理だ」と言われながら、いろんなことに挑んできました。ポルシェ・カレラカップ・ジャパンでの女性初フル参戦、ドライバー経験の少ない中でのニュルブルクリンクVLNレース、単身での海外競技参戦。

決して楽な挑戦ではありませんが、常に背伸びをして、ひとつひとつ壁を乗り越えてきました。私の挑戦を通して「自分にもできるかも」と一歩踏みだすきっかけになれたら嬉しいです。

この連載では、スーパー耐久(S耐)にフル参戦という、私の新たな挑戦をお伝えしていきます。

クルマの消耗を最小限に抑えながら、無事故で次のドライバーにバトンを繋げていくというS耐には、こうして読んでくださっているみなさんのカーライフにもきっと役立つヒントがある、と信じています。

トップ争いから、まさかの……

開幕戦は、3月21日、モビリティリゾートもてぎで行われました。

私たちのチーム『AndLegal Racing』からは2台参戦していますが、私が乗るのは822号車。スタートドライバーが順調にトップ争いをし、そろそろ私の出番かとピットで準備していたその時……。チーム無線から、「エンジンストール」の報告が。

マシンは左右で入るイラストが違います。次回以降詳しくお伝えしますね!
マシンは左右で入るイラストが違います。次回以降詳しくお伝えしますね!    佐々木純也

私は開幕前からマシンのセッティングと並行し、ドライバーの練習やトラブルシューティングなど、チーム一丸となって準備を進めてきました。その中でトップ争いをしていただけに、これは本当に悔しかったです。

そもそも、サーキット入りをしたレースウィーク中盤は悪天候で少し不安の残る予選だったものの、Aドライバーとしては2位、ABドライバーの合算したタイムでも決勝グリッドは2位からのスタートと、表彰台は見えていたんです。

何が起きるかわからないのがレースの世界ですが、エンジンストールでのピットインを余儀なくされました。症状から『燃料ポンプのトラブル』と推測し、追加の給油を行い、再度コースイン。

私のスティントではその後ストールすることはありませんでしたが、レーシングスピードからのマシン停止はブレーキに大きな負担となります。毎周様子の変わるブレーキや、レース後半に差し掛かって刻々と変わるタイヤに対して、コーナーごと、周ごとに運転を変える努力はしましたが、それでも「もっとできることはあったはず!」と反省点が多く残りました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    塚本ナナミ

    Nanami Tsukamoto

    ブラジル・サンパウロ生まれ、山梨育ち。やまなし大使を務めるレーシングドライバー。GAZOO 86/BRZレースで経験を積み、2015年にはポルシェカレラカップジャパンで年間チームチャンピオンを獲得した。海外ではニュルブルクリンクVLN耐久レースに加え、アメリカ、タイ、インドネシアでのドリフト競技にも参戦。競技の最前線で培った知見をもとに、自動車メーカーと連携した女性向けの脱ペーパードライバー講習や企業向けドライビング講習を行うほか、ゲームやアニメを活用し、運転する楽しさと交通安全の大切さを伝える活動にも取り組んでいる。

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