新型BMW M5試乗 4輪駆動システム採用 ハンドリングも向上 歴代最高の仕上がり

公開 : 2018.04.06 11:40  更新 : 2018.04.06 11:52


従来モデルを凌駕する卓越したハンドリング

まずはサーキットとグリップの限界領域において。

M5の特出した魅力が、決して2WDモードを選択しなくても、卓越したハンドリングのバランスと操縦性、手応えを獲得している点にある。

4WDスポーツモードに設定すれば、リアタイヤが主にクルマを進行方向へと進める力点として作用することで、パワーをかけながら繊細なコーナリングが可能なのだ。2t近い車重のサルーンなのに、日産GT-RアウディR8よりも印象は優れていると思う。

また、電子制御はONのままMダイナミックモードを選択しても、同等の走りが得られる。

しかも、バランスに優れ、調整の幅にはまだ余裕が残る。F10よりも鮮明な中回転域でのスロットルレスポンスに加えて、強烈なトラクションが生み出す加速力にも目を見張る。

M5の4輪駆動システムは、ドライバーが望むなら、まるで後輪駆動かのように、クルマを扱うことが可能なのだ。むしろ今回、4輪駆動システムを得たことで、今まで以上に、BMW Mアクティブ・リアディファレンシャルの存在意義が高められたと言えるだろう。

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