超高級車ディーラー セールスの心得は HRオーウェンのボスに聞く

公開 : 2018.05.13 17:40

メーカーとも親密に

1年ちょっとで、チューはラグジュアリーカー・メーカーと親密な関係を築き上げた。メーカーは彼が北半球でもっとも力のある超高級ディーラーグループのトップだということをよく知っており、最近、彼の野心的な拡大計画を聞いたところだ。

チューはフェラーリのモデル・ラインアップは広く訴求する力を持っていると考えており、アストン マーティンの社長アンディ・パーマーをマーケティングの視点から「もっとも革新的な男」だと評価している。また、ロールス・ロイスの「非常に尊敬すべき」経営陣との取引を好ましく思っている(そして発売が予定されているSUVカリナンの販売に強気の見通しを持っている)。

彼は、ベントレーの実績ある新社長エードリアン・ホールマークとのより良い関係を期待しており、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリには、右ハンドルのSUVウルスをもっと供給するように強く働きかけている。いくつかのエリアでは、HRオーウェンは30から40%もの新顧客を獲得しており、昔からの顧客は依然として重要であるものの、顧客の平均年齢も若返っている。

ウルスやカリナンのようなニューモデルは、ラグジュアリーカー・ビジネスに従来とは異なる客層を呼び込むが、この傾向は今後も続くとチューはいう。「モデル計画とモデル・サイクルを理解して良好な供給を受けることは、わたしの最重要課題です」と彼は説明した。

「われわれからしかクルマの購入を希望されないお客様もかなりいらっしゃいます」と彼は静かに事実を述べる。自慢ではない。「われわれのナンバープレートは財産だと見なされるんです。われわれのナンバープレートが手に入らないのなら、クルマなんていらないとおっしゃるんですよ」

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