自動運転、クルマ好きの敵か グーグル傘下「ウェイモ」中心人物に聞く

2018.04.22

100字サマリー

われわれクルマ愛好家にとって、自動運転車開発を行なっている企業を敵とみなす風潮があります。なぜなら、自分が運転する楽しみが奪われるかもしれないからです。ところがじつは、そうではないのかも。グーグル傘下「ウェイモ」を取材しました。

text:Jim Holder(ジム・ホルダー)

もくじ

われわれは敵ではない
世界最高のドライバーの開発
死亡事故を無くすため
番外編 クラフシックの経歴

われわれは敵ではない

世界最強の自動運転技術企業のボスは今ポルシェ911 GT3を注文中だ。いま現在、自宅のガレージにはケータハムが置いてある。その横にはもう2台のポルシェ911。997シリーズのカレラSと964シリーズのタルガだ。

温厚で落ち着いているジョン・クラフシック(グーグル傘下のウェイモのCEO)は、わたしのクルマの未来に対する憂鬱な顔を見ると破顔一笑してこう言う。

「われわれは敵ではありませんよ。自動運転のクルマと愛好家のクルマは両立するんです」ニヤッと笑って続ける。「われわれがウェイモで行っていることは、ドライブの終焉を意味するものではありません。あなたがどこかに行きたくなったら、われわれのクルマのどれかを使ってください。アプリで呼んで、自動運転でそこまで行って、さあ到着です」

「でも、ひとはいつもクルマを所有したがります。だからもしクルマを買うなら、それを特別なものにしてあげたいんですよ」

「われわれは功利主義的な市場を混乱させると思います。なぜなら、より低コストでこのようなニーズに答えることができそうだからです。でもクルマ愛好家はクルマは面白くなきゃいけないと考えるでしょう。クルマには目的があると」

56歳のクラフシックとウェイモは、先月、さらなるスポットライトを浴びた。ウェイモが最高2万台のジャガーI-PACEを購入し、2020年から一般人に自動運転の機会を提供すると発表したからだ。

だらりとした髪、無精ひげの生えたあごにジーンズ。容姿からすると、彼のことをシリコン・バレーの出身だと思うかもしれない。しかし、実際には自動車業界で長年働いてきた。グーグル・ファウンダーからのオファーに応えて2016年にウェイモのトップになるまでは。

 
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