ガソリン価格に振り回されない! 補助金なしでも買いたい400万円切りのEV『シトロエンe-C3』は、昔ながらの自動車っぽい【森口将之が解析】

公開 : 2026.06.17 11:45

4代目シトロエンC3のEVモデル『e-C3』が日本でも発売されました。2グレードのうち『プラス』は、400万円を切る価格での登場です。ガソリン価格が不安定な中、低価格EVに注目が集まります。森口将之の解析です。

今年に入って、EVを続々と日本に投入

イスラエルとアメリカがイランを攻撃したことをきっかけに、日本に輸入される石油の9割以上が通過するというホルムズ海峡が封鎖された。

これを受けて、日本ではそれ以外のルートでの原油確保を進めているようだが、世界的な石油不足ということもあって、価格が上がるのは避けられないようだ。

シトロエンC3に設定されたEVモデル『e-C3』。
シトロエンC3に設定されたEVモデル『e-C3』。    平井大介

ガソリン価格も例外ではないだろう。今は補助金によってレギュラー170円前後に抑えられているものの、補助金に膨大な金額をつぎ込んでいて、出口戦略という言葉があちこちで聞かれるようになっているからだ。

それを予想していたわけではないだろうが、ステランティス・ジャパンは今年に入って、EVを続々と日本に投入してきている。5月に行われたフレンチブランド合同試乗会では、僕が乗った4台中3台がEVだった。

それが『DS No8』、『プジョーE-3008』、そして今回ご紹介する、5月14日に発売されたばかりの『シトロエンe-C3』だ(編集部注:正式にはeの上にトレマが入ります)。

ボディはハイブリッドになった現行型と共通

車名でお分かりのように、ボディは現行型でハイブリッドになった4代目C3と共通。外観はリアにある車名のバッジ以外は、昨年秋に発売されたハイブリッド車と同じ。全長4015mm、全幅1755mm、全高1590mmのボディサイズ、2540mmのホイールベースも同数値だ。

グレードはベーシックな『プラス』(価格399万円)と、フロントフォグランプや2トーンカラー、アロイホイールを装備した試乗車の『マックス』(同425万円)。日本はEVの販売がいまひとつということを考えれば、ハイブリッドと同じ2グレード構成というのはインポーターの意気込みを感じる。

試乗車は、フロントフォグランプや2トーンカラー、アロイホイールを装備した『マックス』。
試乗車は、フロントフォグランプや2トーンカラー、アロイホイールを装備した『マックス』。    平井大介

車両重量増加も200kgぐらいに抑えてあるので、タイヤサイズも205/50R17で変わらない。アロイホイールのデザインも共通だ。

インテリアもハイブリッドとほとんど変わらないが、スライドレバータイプのドライブセレクターには、Dレンジの他にCレンジがあることに気づく。試してみたら、回生ブレーキが弱めになった。クルージングという意味のようだ。

シートはシトロエンではおなじみのアドバンストコンフォートシートで、体を優しく受け止めてくれる掛け心地にほっこり。リアは少しフロアが高くなっているような気がするものの、ルーフも高めということもあって、身長170cmの僕は不満なく過ごせた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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