VWグループCEOが語る今後  「巨大タンカーから、スピードボートへ」

公開 : 2018.05.09 11:55

電動化の将来

ディエスによれば、フォルクスワーゲン・グループの戦略は「業界内で電動化の最先端となること」だ。彼は電動化について「将来のエンジン」と考えており、2025年までに年間300万台のEVを販売する目標を立てている。

それまでに今年8月発売のアウディe-トロンを含め18車種のEVを発売する。ジャガーI-PACEをライバルとするe-トロンやポルシェ・ミッションE、フォルクスワーゲンIDなどはEVの新たなベンチマークとなるだろう。

2018年についてより大きなくくりでいえば、第1四半期におけるフォルクスワーゲン・グループの売り上げは5%の伸びを達成した。ディエスの予想では、2017年の1070万台からやや上昇するだろうとのことだ。

「大型モデルの売り上げが追い風となっています。いくつかのSUVが最近発売されました。そしてアウディQ8やフォルクスワーゲンの中国向け小型車、アウディA6、フォルクスワーゲン・トゥアレグなどが売り上げを支えるでしょう」

彼は「2018年はフォルクスワーゲン・グループにとって良い年になるでしょう。すべての側面でより良い企業になれるよう努力します」と締めくくった。

ディエスは4月に前任でディーゼルゲートスキャンダル以来グループを指揮してきたマティアス・ミュラーに代わり代表の座についた。ディエスは以前からのフォルクスワーゲンブランドのCEOとしての職も継続している。

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