ジャガーI-PACEに試乗 グレードは「EV400S」 初の完全EV、評価は?

公開 : 2018.06.22 10:10

テスラよりも「クルマらしい」

グリル上部から入った空気はボンネットの上に設けられたダクトを通して排出され、ボディの周囲の空気を整流する効果がある。側面から後部へと続く黒の部分は少々不釣り合いにも見えるが、Cd値0.29を達成するため必要不可欠であったという。

ボディ後部には656ℓの荷室が確保されているが、フロント部分にも27ℓのコンパートメントが用意されている。

運転してみると? テスラよりもクルマらしい走りだ。そしてキーやスタートボタン、そしてダッシュボード上のハンドブレーキスイッチも用意されている。使うことはないかもしれないが。

Dを選択し、適度な重さのステアリングを操作しつつクリープで発進してみる。すると、昔ながらのエンジンを搭載したオートマ車のような動きだ。もちろん、アクセル操作で発進することもできる。

非常にスムーズで、静かだ。ロールス・ロイスや3代目ジャガーXJにも匹敵する。

スロットルの感度や、回生ブレーキの強さを調節することもできる。最強の設定にしておくと、ブレーキの98%が回生発電に使われるという。ブレーキを小型にできるのはこのためだ。一方、テスラ・モデル3の緊急ブレーキテストの評価が振るわないのはこのせいでもある。

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