日産が欧州向けコンパクトEV『ピクソ』発表 ルノー・トゥインゴとは異なる個性的な新デザイン 2027年初頭に発売へ

公開 : 2026.09.25 07:25

日産が欧州市場向けの新型EV『ピクソ』を発表しました。ルノー・トゥインゴのきょうだい車で、日産独自のデザインを採用。27.5kWhのLFPバッテリーにより最大259km(WLTP)の航続距離を実現しています。

欧州Aセグメントのエントリーモデル

日産は、12年ぶりに『ピクソ(Pixo)』の名称を復活させた。ルノー・トゥインゴをベースとする小型EVで、欧州市場に投入する。

来年初頭に販売開始予定で、英国価格は約1万8000ポンド(約375万円)からと予想される。日産のEVラインナップにおいて、ルノー5をベースとする『マイクラ』の下位に位置づけられるエントリーモデルだ。

日産ピクソ
日産ピクソ    日産

独自のスタイリング要素を除けば、ピクソはスロベニアで生産されるトゥインゴとほぼ共通だ。シルエットやボディの曲面からもそのルーツは明らかだが、フロントとリアの意匠によって日産車らしさを表現している。

日産は、ピクソについて「コンパクトEVにおける日産のデザイン言語を新たに解釈したモデル」と述べ、立方体のようなプロポーションと滑らかなサーフェスを強調している。これらが「コンパクトなサイズでありながら、自信に満ちたスタンスを生み出している」という。

トゥインゴの円形ヘッドライトから、ピクセルをモチーフにした特徴的なデザインに変更され、これに合わせて専用設計のバンパーとボンネットが採用されている。トゥインゴの通気口モチーフは採用されなかった。

リアライトも新しくなり、ピクセル状のホイールデザインを取り入れている。そのほかにも、数多くの「イースターエッグ」が隠されている。

27.5kWhのLFPバッテリーを採用

ボディカラーとしては、トゥインゴには設定されていないパープルやブルーなど、独自のカラーバリエーションが用意される。

一方、インテリアではステアリングホイール、ダッシュボード、スイッチ類、インフォテインメント・システムをトゥインゴから継承している。スライド可能な後部座席も共通で、後部座席の乗員や荷物用のスペースを必要に応じて調整できる。

日産ピクソ
日産ピクソ    日産

トゥインゴと同様、ピクソは27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーを採用しており、最大航続距離は259km(WLTP)だが、急速充電は最大80kWではなく50kWとやや遅い。

ブロントに搭載された1基のモーターは最高出力80psと最大トルク17.8kg-mを発生し、0-100km/h加速は12.1秒とされる。

ピクソのボディサイズは、全長3796mm、全高2492mm、全幅1790mm、ホイールベース2492mmとなっている。

欧州ではAセグメントの小型EV市場が急拡大しており、ピクソは今後登場予定のフォルクスワーゲンID.1、シトロエン2CV、フィアット・パンダなどの新モデルと競合することになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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