ロータス、ガソリンエンジンへ回帰 952psのPHEV版『エレトレ・フォーミー』発表 欧州でも今夏発売予定
公開 : 2026.03.06 07:25
ロータスは新型のプラグインハイブリッドモデル『フォーミー』を中国で発表しました。『エレトレ』のPHEV版であり、従来の電動化戦略から方針転換し、2.0L直4ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせています。
中国では『フォーミー』として販売
ロータスは、電動SUV『エレトレ』の新たなプラグインハイブリッド(PHEV)版を中国で発表した。今夏欧州市場に投入される予定だ。
同社は当初、ラインナップの完全電動化を掲げていたが、方針を転換し内燃機関を復活させた。

エレトレのPHEV版は、中国では独立モデルとして位置付けられ、『フォーミー(For Me)』という新しい名称が与えられる。ただし、欧州ではこの名称は使われないだろう。
パワートレインは2.0L直列4気筒ターボガソリンエンジンと、フロント&リアの同期モーターを組み合わせ、合計出力952psを発生する。これはEV版の高性能モデル『エレトレR』の904psを上回る数値だ。0-100km/h加速は3.3秒とされる。
ロータスCEOのフェン・チンフェン氏は新型フォーミーの発表会で、ランボルギーニ・ウルスやフェラーリ・プロサングエに言及し、それらの競合として位置づけていることを示唆した。
フォーミーには70kWhバッテリー(EV版の108kWhパックより小型)を搭載。中国のCLTCテストサイクルでは、電気走行距離は約350kmとされている。ロータスによれば、ガソリンと電気を合わせた総合航続距離は1400kmに及ぶという。
バッテリーは充電レート「6C」の急速充電に対応し、30%から80%まで8分で充電できる。
また、6Dデジタル・ダイナミック・シャシーと呼ばれるシャシー制御システムを搭載。アダプティブアンチロールバーを備え、「ボートのような」SUV特有の揺れ感を防止するとされている。
シェア拡大と収益性改善に大きな期待
フォーミーの車両重量は、グレードやオプション装備に応じて2575kg〜2625kgとされ、EVのエレトレとほぼ同等である。
パワートレインは「Xハイブリッド」と称され、ロータスの兄弟ブランドであるジーカー(Zeekr)の高級SUV、9Xに搭載されているものと類似している。9Xは最大3基の電気モーターを採用し、合計1400psを発生する。フォーミーにもこのような高性能モデルが追加される可能性がある。

ロータスが方針転換し、 PHEVの投入に踏み切ったことで、これまでEVへの乗り換えに消極的だった顧客層にも門戸が開かれた。フォーミーは、ランボルギーニ・ウルスだけでなく、アストン マーティンDBXやBMW XMとも競合することになる。
またロータスは、2027年のユーロ7排出ガス規制に対応するためのモデルチェンジの一環として、スポーツカー『エミーラ』のPHEV版も計画中だと発表している。
同社はこれまで、2028年までに販売の100%をEVとすることを目指していたが、エレトレと『エメヤ』の販売は予想を大きく下回り、計画修正を余儀なくされた。
フェン・チンフェンCEOは、PHEVの投入により、イタリアやサウジアラビアなどEV普及が遅れている地域での販売促進につながるとの期待感を示した。また、収益性の改善も期待される。同社は2025年9月期第3四半期までに3億5700万ドル(約560億円)の営業損失を計上している。















































