デンドロビウムD-1 全固体電地のスーパーEV 目標は1825ps

公開 : 2018.07.12 06:10

生産開始 2019年か

電動スーパーカーのコンセプトモデル、バンダ・デンドロビウムは3月のジュネーブ・モーターショーでデビューを飾った。現在は生産準備の段階で、7桁のプライスタグ(100万ポンドは1億4500万円)を掲げる模様だ。バンダ・エレクトリクスによれば、すでに多くのオーダーを抱えているという。

2シーターで「花びらのようなルーフ」を持つこのクルマは、英国のウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング(WAE)が手がけた。同社のエンジニアは2016年に、デザインスケッチからほぼ完全なデザインコンセプトを作り上げている。バンダ・エレクトリクスのラリッサ・タン社長によれば、今は「数百台でなく、数十台規模」の限定生産に向けて開発を進めている。計画では、2019年に生産が開始されるという。

既報のビデオからもわかる通り、WAE側のプログラム責任者であるラン・クルエットは、すでに走行可能なレベルまでクルマを仕上げている。パワートレインの詳しい情報はまだ明らかにされていないが、最高速度322km/hに達するために、四輪駆動、2速のギアボックス、それにおそらくフロントにひとつ、リアにふたつの合計3つの電動モーターが搭載されるようだ。

しかし、コンセプトカーから「実際にその性能を証明するクルマ」へと開発を進める上で、WAEはフォーミュラEのために設計したシングルモーターとリチウムイオンバッテリーを採用した。WAEはこのクルマの設計のために、ティアドロップ型のボディや、むき出しのリアサスペンション、独自のルーフ・ドア開閉機構など、多くの困難を乗り越えてきた。
 

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