ACカーズが新型V8スポーツカー『コブラGTクーペ』発表 グローバルへ事業拡大、年産1000台規模目指す

公開 : 2026.06.01 07:25

英国を拠点とするACカーズが新型スポーツカー『コブラGTクーペ』を発表しました。5.0L V8エンジンを積んだフラッグシップモデルで、これを機に事業を拡大し、年間1000台以上の販売を目指すとのことです。

ACにとって転機となる1台

英国のスポーツカーメーカーであるACカーズが、新型のV8エンジン搭載モデル『コブラGTクーペ』を発表した。価格はVAT別で23万1900ポンド(約5000万円)から。来年より生産開始予定だ。

同社のアラン・ルビンスキー会長によると、このモデルを機に、ACはグローバルブランドへと発展し、年間1000台以上の生産を目指すという。

ACコブラGTクーペ(プロトタイプ)
ACコブラGTクーペ(プロトタイプ)

新型コブラ・クーペは、2024年に登場した『コブラGTロードスター』のクローズドルーフ版であり、部品の75%を共有している。エンジンは同じで、フォード製の5.0L V8を搭載し、最高出力456psの自然吸気仕様、あるいは730psのスーパーチャージャー仕様が選べる。ラインナップの最上位には810psの『クラブスポーツ・エディション』が位置し、価格は39万9000ポンド(約8550万円)、99台限定で販売される。

トランスミッションは、トレメック製6速マニュアルまたは10速オートマティックのいずれかを選択可能。自然吸気仕様にはリミテッドスリップディファレンシャルが、その他の仕様にはトルセン式ディファレンシャルが採用されている。全車、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン式で、駆動方式は後輪駆動となる。

1960年代からインスピレーション

シャシーはアルミニウム製で、ボディはフルカーボンファイバー製だ。どちらもACの内製品であり、ボディは英国サセックスに拠点を置くグリーンテック・オートモーティブ社が担当する。ACは生産コストと材料費を抑えるため、最近同社を買収した。

ACによると、フロントフェンダーより後方のボディワークはすべてクーペ専用設計であり、1964年のル・マン24時間レースのために製作されたワンオフの固定ルーフ仕様『コブラA98』からインスピレーションを得ているという。

ACコブラGTクーペ(プロトタイプ)
ACコブラGTクーペ(プロトタイプ)

インテリアはロードスターと同様で、アナログメーター群の横に小型のデジタルタッチスクリーンが配置され、3本スポークのステアリングホイールを備えている。

ボディサイズは全長4225mm、全幅1980m、全高1290mm、ホイールベース2570mmと、これまでのACモデルよりも大型化している。これは世界各地で公道を走行できるよう、規制に準拠した結果だ。より小型にすることも可能だったが、そうすると大半の市場でサーキット専用車になってしまっただろうと、エンジニアリング責任者のジョン・ピーク=ヴォート氏はAUTOCARに語った。

また、V8エンジンを小型エンジンに置き換えることもできたが、「それはACのやり方ではありません」という。ピーク=ヴォート氏は、ボディサイズが変化しても「伝統とルーツは明らか」であるとし、「これがACコブラであることに疑いの余地はありません」と付け加えた。

これらの写真に写っている車両はまだプロトタイプだ。ピーク=ヴォート氏は、最も重量のあるスーパーチャージャー仕様でも「1600kg未満」の車重を目指していると語った。ロードスターの車重は最大1500kgだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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