現地ルポ、ディーゼル不正 VWグループの苦境続く 業界全体への影響も

公開 : 2018.07.29 12:10

番外編:アウディeトロンSUV 助手席初試乗

当初予定されていた8月末の発表は延期となったが、アウディではeトロン・ブランドの電動SUV発売を年内に予定している。ライバルとなるジャガーが先行してIペースを発売し、9月にはメルセデスのEVブランドであるEQから、EQ C SUVの公開が予定されるなか、アウディはブランド初の電動SUVへの注目を保ち続けようと、最近eトロン・プロトタイプ車両への同乗試乗を許可した。

パッセンジャーシートからでは、そのクルマの実力を掴むのは難しいが、アウディが主張するその洗練性を疑う理由はなさそうだ。タウンスピードにおける静粛性は、既存のEVモデル同等だという。

キャビンスペースも十分だ。大人4人が快適に過ごせるだけでなく、600ℓのトランクスペース(Iペースの場合は656ℓ)に加えて、充電ケーブル用として、ボンネット下に60ℓの追加スペースまで確保している。


パフォーマンスを評価するチャンスはなかったが、95kWhのバッテリーパックと、トータル出力360psに達する2基のモーターを積んだこのクルマは、6秒以下の0-100km/h加速と、最高速200km/hを確保している。

プロトタイプの助手席試乗から得られた全体の印象は、まさにアウディに期待するそのものであり、テスラ、ジャガー、メルセデスといった先行する競合メーカーにとっては、強力なライバルの登場となるだろう。

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