BMW、次世代M3にも『ツーリング』導入へ 人気の高性能ステーションワゴンも新章突入

公開 : 2026.06.30 07:25

BMWは『ノイエ・クラッセ』時代においても高性能ステーションワゴン『M3ツーリング』を引き続き販売する構えを示しています。一般的にステーションワゴン需要の低い米国や中国でも、予想外の人気を見せているとのこと。

ガソリン版とEV版を展開か

BMWは、高性能ステーションワゴン『M3ツーリング』の需要が米国や中国などの市場で予想以上に高かったこともあり、今後の『ノイエ・クラッセ』時代にも販売を続ける方針だ。

『M3セダン』は現在6代目に突入しているが、ステーションワゴン仕様が設定されるようになったのは、2021年にG80世代が登場してからのことだ。それ以来の好調な販売実績を受け、BMWは次世代M3においても引き続き設定することを決めた。

BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ
BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ    BMW

次世代M3は、先日公開されたコンセプトカー『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』でも予告されていた。

現行モデルは最高出力530psのツインターボ3.0L直列6気筒エンジンを搭載しており、次世代モデルでもこのエンジンの派生型が、4基の電気モーターを搭載したEV版とともに展開される見込みだ。

BMWはすでに新型『i3ツーリング』を導入予定であることを明かしており、ライバルであるメルセデス・ベンツCクラスとは異なり、セダンとステーションワゴンの両方を展開することになる。

米国や中国でも予想外の人気

また、BMW Mの販売責任者であるシルビア・ノイバウアー氏は、i3ツーリングの高性能モデルも引き続き展開されると示唆した。

「M3ツーリングは、当社のラインナップの中でも最高のモデルの1つです」と、ノイバウアー氏はAUTOCARに語った。

BMW i3の発表会で、背後のスクリーンには『ツーリング』のシルエットが表示されていた。
BMW i3の発表会で、背後のスクリーンには『ツーリング』のシルエットが表示されていた。

「通常、中国はステーションワゴンに対する関心が薄い市場ですが、M3バージョン限定でツーリングを中国に導入することを決定しました。そのため、中国では通常の3シリーズ・ツーリングは購入できませんが、M3ツーリングはライフスタイルを象徴する存在です。そして、中国をはじめ世界中で大成功を収めています」

ノイバウアー氏は、M3ツーリングが米国でもヒットしていることを指摘した。米国もまた、標準的な3シリーズ・ツーリングが販売されていない市場の1つだが、その理由は「米国はSUVや非常に大型のクルマが主流の市場であるため」だという。

M3ツーリングへの需要は主に自然発生的なものであると、ノイバウアー氏は述べている。

「ディーラーはこのクルマを扱えることを大変喜んでいます。無理に売り込む必要がないからです」

「需要があり、ディーラーからは増産を求める声がますます高まっているため、生産量を拡大しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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