ラインの終わりは旅のはじまり 完成車の輸送行程を追う

公開 : 2019.03.16 18:50  更新 : 2021.03.05 21:36

丁寧な納車前検査

PDIなんてボディの保護フィルムをはがしてジェット洗車して一丁上がりだろうとばかり思っていたのだがどうして、じつは非常に手のこんだ作業だった。技士のジム・ハウエルはエンジンのアンダーカバーまで外してトランスミッションのフルード漏れがないか確認しているし、インフォテインメントシステムの初期設定もやっている。走行試験も、簡単にだが改めてやり直す。

ところで、工場を出たときから燃料の残量警告灯が点きっぱなしなのだが、ガス欠になることはないのだろうか? ハウエルは「まずありませんが」と前置きした上で、「なってしまったら延々歩く羽目になりますね」と答えるのだった。

ここスタリンバラでPDIをうけるのは、認定中古車にするクルマもふくめると1日に300台にものぼる。なかでも、各車のベースモデルがハウエルのお気に入りだ。

「1台検査するのに1時間かかります。1日に10台こなさないといけませんが、勤務時間は40分の休憩を入れて9時間ですから、どこかで時間を節約しないといけません」

「その点ヴェンガはかんたんで助かりますね。ナビゲーションがなかったら初期設定もしなくていいので、さらにいいです」

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