フォルクスワーゲンR部門を支える男 ヨースト・カピト

公開 : 2019.05.04 21:10

フォルクスワーゲン「R」に復帰

しかし彼は悪い感情を抱いてはいなかった。この大きな理由は、フォルクスワーゲンへの復帰につながったことだ。「(CEOの)ディエスはいつでも戻ってくるようにわたしに言っていました。わたしがマクラーレンを離れることを知るやいなや、彼はわたしにR部門設立の手助けを依頼してきました」

カピトはRブランドのモデルを拡充することを計画しており、より大型のモデルにもパフォーマンスグレードが設定される可能性があるという。そして電動化も推し進める方針を示している。「この変革の一翼を担いつつ、パフォーマンスの追求における電動化の役割を見て行くのが楽しみです」と語った。

カピトの情熱は自然なものであり、彼が部下や同僚と会話する姿からは、彼が全方位から厚く信頼されていることがうかがえた。彼は自身のキャリアについて非常に幸運だったとも語る。「わたしは上司に恵まれました。もう一度人生をやり直すとしても、大きく変わらない選択をしたでしょう」

彼にも後悔していることはあるのだろうか。「わたしが参加したクルマを1台も所有しなかったことです。E30型M3、964RS、ラプター、そしてフォーカスRS500など、決して悪いコレクションではないでしょう。ストリートKaに至ってはコンバーチブルまであるのですから」

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