雨の明治神宮を出発 現代のベントレー・ボーイズを取材 ベントレー100周年ツーリング

公開 : 2019.07.02 07:40  更新 : 2021.10.19 19:49

快晴の2日目 軽井沢から薬師温泉までのショートツーリング

明けてディ2。昨日とは打って変った快晴。出発前に行われた記念撮影からオーナー達に笑顔が浮かび、コンバーチブル・モデルは雨が打ち付けるホロから解放され、オープンエアーを楽しむ準備も万端。

この日は、ルグラン軽井沢ホテル&リゾートから鬼押し出しを経て、かやぶきの郷・薬師温泉旅籠までの57.9kmのショートツーリング。ワインディングをメインに設定したルートの中、梅雨の貴重な晴れ間を、各参加者(車)はリズミカルにステアリングを切り、風景を楽しんでいる。

もしかしたら、参加者以上にこのツーリングの光景を楽しめたのは、沿道でこの隊列を目撃した人かもしれない。戦前モデルから、現代のモデルとなるコンチネンタルGT、ミュルザンヌ、サポートカーのベンティガまで、ほぼ年式順に1列になって走行する姿は、まさにベントレーの歴史そのもの。偶然に目撃したベントレーファンならば、大きな感慨を持って目の前を順に走り去っていくクルマ達を眺めたことだろう。まさにその隊列には、ベントレーの100年が詰まっていたのだから。

途中、浅間山が望めるパーキングでは、参加者達が笑顔で浅間山をバックに記念写真のシャッターを切る様子が見受けられた。やはり天候とツーリングルートの選択は、こういったイベントでの大切な要素。ベントレーモーターズ・ジャパンを始めとしたスタッフ達の入念な準備も、参加者のこの笑顔で報われたことだろう。

13時すぎにディ2のゴールとなる、かやぶきの郷・薬師温泉旅籠へ到着。昼食をとって解散となったが、帰路へつくクルマを見送るスタッフに向けられたのは、やはり参加者達の笑顔だったのはいうまでもない。

101年目に向かうベントレー。その創成期から現代までのモデルが介した、ツーリングイベント。魅力的なニューモデルがオーナーを魅了し、ヒストリカルなモデルが大切に乗られている限り、この先EVなど自動車を取り巻く環境が変化していっても、ベントレーとそのオーナー達の歴史とクルマを楽しむ時間は続いていくことになる。

青く広がる空、澄んだ空気の中で響くエンジンサウンド。6月25日の午後、帰路につくベントレーの中では、この2日間の思い出が語られていたことだろう。

●エントリー車両

1924年式3-4.5Liter
1926年式3Liter
1926年式3-4.5Liter
1928年式6.5Liter
1929年式6.5Liter
1949年式 Mark Ⅵ Abbott
1954年式 R Type Saloon
1957年式 S1 Hooper
1961年式 S2 Continental
1996年式 Azure
1996年式 Turbo R
1998年式 Continental R
1999年式 Continental R400
2007 年式Continental GT
2009 年式Continental GTC
2014年式 Mulsanne
1996年式 Continental R
2019 年式Continental GT

●サポートカー

2019 年式Continental GT Convertible
2019 年式Bentayga V8
2019 年式Bentayga V8
2019 年式Bentayga W12

●ツーリング行程

ディ1
明治神宮―ワクイミュージアム―ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
走行距離:222.3Km

ディ2
ルグラン軽井沢ホテル&リゾート―浅間・六里ケ原休憩所―かやぶきの郷・薬師温泉旅籠走行距離: 57.9km

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記事に関わった人々

  • 近藤浩之

    Hiroyuki Kondo

    某自動車雑誌を経てフリーに。2013年に(株)スカイピクチャー設立(とはいっても1人で活動)。仕事は写真/動画の撮影編集、たまに作文。対象はクルマを始め、建築/フード/人物など幅広いが、要は何でも屋の便利屋。苦手なことは、自分のプロフィールを自分で書くこと(要はこの文章)

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