世界遺産薬師寺に、日本国内外から高いレベルの約70台が集結!『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026』は見応えあり

公開 : 2026.04.14 12:05

4月11~12日、奈良の薬師寺にて『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン 2026』が開催されました。今年はカロッツェリア・トゥーリングとミッレ・ミリアをフィーチャーしています。内田俊一のレポートです。

世界有数のコンクール・デレガンスへ

世界遺産、法相宗大本山・薬師寺(奈良県奈良市)において、日本で唯一のコンクールデレガンスである『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026』が4月11日から12日にかけて開催された。ベストオブショーは、『ロールス・ロイスファントムIエクスペリメンタルトルペードbyジャービス』が受賞している。

『コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ』(イタリア)、『ペブルビーチ・コンクール・デレガンス』(アメリカ)のふたつは、世界最高峰のコンクール・デレガンスといわれている。その格式あるコンクール・デレガンスを日本でもと挑戦しているのが、コンコルソ・デレガンツァ・ジャパンだ。当然エントリーにおいても厳密な審査が行われ、高いレベルの出展車両が今回も薬師寺に70台ほど集った。

今回も薬師寺に70台ほどが集った『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026』。
今回も薬師寺に70台ほどが集った『コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026』。    内田千鶴子

特に今年は創業100周年を迎えた『カロッツェリア・トゥーリング』と、1927年に初開催された『ミッレ・ミリア』が来年100周年を迎えることから、このふたつをフィーチャー。どちらも見応えのあるクルマたちが集まった。

カロッツェリア・トゥーリングでは、1937年にその手法を確立したスーパーレッジェーラ工法により、イタリアだけでなく、イギリスのアストン マーティンやジェンセンといったメーカーからのオーダーも受けたこともあり、国をまたいだ様々なメーカーのクルマたちを見ることができた。どちらかというと大型GTが多い傾向にあるカロッツェリア・トゥーリングなので、いずれの国のクルマであってもエレガントさや上質さを醸し出していた。

このスーパーレッジェーラ工法とは、軽量アルミニウムで鋼管フレームを覆うことで剛性を補強する手法で、軽量化に大いに貢献。一方で、手間暇がかかることから高額になる傾向となり、そこも大型GTカーに選ばれる傾向にあったようだ。

バルケッタをはじめとした可愛い『虫』たち

一方のミッレ・ミリアのクルマたちに目を向けると、バルケッタをはじめとした可愛い『虫』たちが多く目についた。

特にイタリアから『ザヌッシー・フィアット500スポルト』という珍しいクルマが来日。日本からも『フィアット1100S MM Gobbone』や、『O.S.C.A MT4 1100』、女性初のF1レーサー、マリア・テレーザ・デ・フィリッピスが実際に駆った『ジャウル750S』などが登場し、観客の目を楽しませていた。

審査中の風景。左からふたり目はカロッツェリア・ザガートの原田則彦氏。
審査中の風景。左からふたり目はカロッツェリア・ザガートの原田則彦氏。    内田俊一

そのほかのクラスでも、戦前では『ベントレー4 4/1リッターハイビジョンサルーンbyH.J.マリナー』や、『S.S.ジャガー3 1/2リッター』などをはじめとした、見ごたえのあるクルマたちが並んだ。

また、近年のクルマたちでいえば、まさに日本を代表する『レクサスLFA』や、『ホンダNSXタイプSゼロ』、そしてまさに日本だからこその『フェラーリJ50』なども出展。多岐にわたるクルマたちに、来場者は好みのクルマの前に移動し、じっくりと見学する姿が多く見られた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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