日本車のTVコマーシャル、外国人が海外で運転するシーン 理由は? 多様化で表現にも幅

公開 : 2019.11.04 06:00  更新 : 2021.10.22 10:17

どのようなCMがユーザーの心に響くのか

クルマには運転の楽しさから、荷物の積載などの実用性まで、さまざまな機能と特徴がある。

それだけに訴求点や表現方法も多彩だが、TVのCMは大半が15秒か30秒だ。これだけ時間が短いと焦点を絞る必要もあり、以前のCMには、クルマの外観や内装を美しく見せる映像が多かった。

外観や内装を美しく表現しようとするマツダの公式画像。
外観や内装を美しく表現しようとするマツダの公式画像。

この見せ方が定着して、今は外国人を起用してアクティブなカーライフを表現したり、芸能人を使ってコミカルに見せる手法が増えた。

そこで改めて最近のクルマのCMを見ると、外観や内装を美しく表現する映像が極端に減ってしまった。そこを追求しているのは、マツダくらいだろう。

「昔は良かった」とは言いたくないが、CM表現のレベルは、クルマに限らず30年くらい前に比べて下がっているように思えてならない。

コカコーラ、サントリー、JRなど、かつてTVのCMを観るのが楽しい時代があった。中高年齢層の読者諸兄は、どのように思われるだろうか。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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