改良新型キャデラックXT5 プレミアム/プラチナム・スポーツの日本価格/内装

公開 : 2019.12.03 15:10  更新 : 2021.10.11 09:29

キャデラックの中型SUV「XT5」が、マイナーチェンジされました。グレード体系を一新。9速ATと先進装備で、ライバルに闘いを挑みます。

MY2020にマイナーチェンジ

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
(画像は北米仕様のものを含みます)

キャデラックのベストセラーSUVである「キャデラックXT5」にマイナーチェンジが行われ、MY2020となる新型モデルが発表された。

これまでラグジュアリーとプラチナムの2グレードで展開され、限定車としてスポーツ・エディションが用意されていたが、改良新型では、エレガントな外観と洗練された乗り心地の「プレミアム」と、精悍なエクステリアとスポーティな「プラチナム・スポーツ」の2グレードが用意される。

改良新型キャデラックXT5(日本仕様)
改良新型キャデラックXT5(日本仕様)

ボディサイズは、いずれも全長×全幅×全高が4825×1915×1700mm。

新たに設定された「プレミアム」は大幅な装備拡充を図りながら、前モデルで相当グレードとなるラグジュアリーの693万円に対し43万円もの値下げとなる650万円(税込)という戦略的な価格とされた。

9速ATを採用

314psを発揮するDOHC 3.6L V6エンジンはキャリーオーバー。

トランスミッションは、新設計の9速オートマティックが新たに採用され、俊敏で滑らかな走行性能と経済性を高い次元で両立させる。また直線的な操作が特徴の次世代電子シフターを採用した。

改良新型キャデラックXT5(日本仕様)
改良新型キャデラックXT5(日本仕様)

パワーの必要がないクルーズ時は、アクティブ・フューエル・マネージメントが気筒休止させ4気筒モードに切り替えて燃費性能を向上。

ラグジュアリーな「プレミアム」は、インテリジェントAWDを採用し、滑りやすい路面でも安定した走りによる快適な走行を提供。

一方で「プラチナム・スポーツ」は、フロントグリルをはじめ、各所にダークなフィニッシュを施し、アルミ・スポーツペダルやパドルシフトなどの専用装備に加え、スポーツ・チューンドAWDやアクティブ・ダンピング・サスペンションを採用し、スポーティな走行を実現する。

内装 快適性を追求

キャビン内は、すべての座席の頭上に広がる標準装備のウルトラビュー・パノラミック電動サンルーフ(サンシェード付き)と、高いアイポイント、クラス最大級の室内スペースが大きな開放感を実現している。

このほか乗員の快適性を高めるために、各シートの温度を最適化するイオン発生機を備えた空調システムを始め、シートヒーターなど多彩な装備が搭載される。

改良新型キャデラックXT5(日本仕様)
改良新型キャデラックXT5(日本仕様)

リアシートは60:40分割可倒式とされ、多彩なシートアレンジが可能。ラゲッジスペースは定員乗車時で約850L、リアシートをすべて倒すと約1784Lの大容量を誇り、高い機能性も確保している。

また、新型「キャデラックXT5」には、特別にチューニングされたボーズのパフォーマンス・シリーズ・サウンド・システム(BOSE Performance Series Sound System)が搭載され、14個のスピーカーにはステンレス製パンチングメタル・スピーカー・グリルを採用。洗練されたスタイリングと音質の向上を実現した。

またボーズによるアクティブ・ノイズ・キャンセレーションは車内のノイズを測定し、不快なこもり音を逆位相の音で打ち消して静粛性を高めている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

関連テーマ

おすすめ記事