【クルマ以外も】BMW傘下のデザインスタジオ 代表作 6選

公開 : 2020.02.16 05:50

BMWグループ傘下のデザインスタジオ、デザインワークスではグループのプロジェクト以外にさまざまな外部の顧客向けデザインも請け負っています。すでに実現されたものから、これから製品化が期待されるものまで、彼らの代表的な作品をご紹介します。

もくじ

野心的なデザイン会社
スカイ・パッセンジャー・ドローン
USOC(米国オリンピック委員会)向けパラアスリート用車椅子
ザ・ノース・フェイスFUTURELIGHTキャンパー
イオニティ―充電ステーション
シンガポール航空ファーストクラス・コンパートメント
BMWビジョン・ライド・ヘルメット

野心的なデザイン会社

すでにお気付きかも知れないが、自動車メーカーはもはや単にクルマを創り出すだけの企業として見られたいなどとは思っていない。

最近では自らをモビリティ企業と称して、4つのタイヤとエンジンだけに拘るようなことはなくなっている。

ザ・ノース・フェイスFUTURELIGHTキャンパー
ザ・ノース・フェイスFUTURELIGHTキャンパー

だが、おそらくあまり知られていない事実とは、多くの自動車メーカー、特にそのデザイン部門では長きに渡って自動車業界以外にも活動の場を広げてきているということだろう。

そして、その代表的な存在が1972年にカリフォルニアでデザインコンサルタントとして誕生し、その先進的な作品で知られるようになった後の1995年、BMWによって買収されたデザインワークスだ。

彼らは外部向けデザインも請け負うBMWのグループ会社であり、その代表作には初期の3シリーズや8シリーズ、X5などが含まれており、より新しい例としては5シリーズの名を上げることが出来る。

さらにはシンガポール航空のキャビンデザインや、ザ・ノース・フェイス向けに未来のキャンプに向けた新たなビジョンなどを提供している。

「われわれのデザインの50%がBMWグループ向けであり、残り50%がグループ外の顧客に対するものです」と、デザインワークス代表のホルガ―・ハンプフは話している。

「BMWのプロジェクトでは社内コンペに勝利する必要がありますが、外部向けのプロジェクトではデザインの幅を広げるだけでなく、収益性も確保したいと考えています」

「そういう意味でわれわれは起業家精神を持ったデザイン会社と言えるかも知れません。どんな案件にも対応する訳ではありませんが、野心的な利益目標を掲げることで、新たなデザイン領域へと挑戦しています」

「さらに、グループ内に留まっていては時間やリソースの関係で得られないかも知れない、モビリティ分野からの新たな刺激や知見を得ることも出来るのです」

それでは彼らの注目すべき作品をご紹介しよう。

スカイ・パッセンジャー・ドローン

クリーンでサステイナブルな移動手段を実現するには、まったく新たなアイデアが必要とされているのであり、水素燃料で駆動する6基のプロペラを備えた5人が乗車可能なドローンというのが、デザインワークスからの提案だ。

目標飛行可能時間は4時間だというこのアイデアに懐疑的になるのも無理はないかも知れないが、すでに実際に飛行可能なプロトタイプが創り出されている。

スカイ・パッセンジャー・ドローン
スカイ・パッセンジャー・ドローン

「誰もがBMWの考える未来のクルマというものを知りたいと思っていますが、これがその未来を示しているわけではありません」と、ハンプフは話す。

「自動車とはまったく別の世界から出発することで、A地点からB地点へと移動するための新たな手段を考え出そうというものです」

ハンプフによれば、ドローンが持ち上げられる程度にまで、乗客を乗せたポッドの重量を削減することが最大の課題だと言う。

「バッテリーを動力源とする電動方式では上手く行かないでしょう。ですが、液体水素であれば可能性があります。この技術に対しては、いま多くの投資が行われているところです」

製品化のテーマ

軽量マテリアル、水素パワー、新たなテクノロジーに対する社会の理解、配車サービスへの対応、安全性を感じさせるデザイン

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