【334psの新バージョン登場】BACモノ 2.3Lターボ デザインもリフレッシュ

公開 : 2020.03.04 14:30  更新 : 2021.03.11 15:57

スタイリッシュなシングルシーター・スポーツのBACモノ。ターボチャージャーが追加され、パワーとトルクの増強が図られました。全体的な軽量化も施され、シルバーストーンでのラップタイムは4秒短縮しています。

ターボ化でパワーは334ps 軽量化で車重は570kg

text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
BACは、より軽量で高速化されたシングルシーター・スーパーカーとして、新バージョンのモノを発表した。

世界40カ国の輸出市場に焦点を当て、排気ガス規制や環境法規に適合させるため、モノとしては初となるターボエンジンを搭載したことがポイント。英国価格は16万5950ポンド(2373万円)で、受注はスタート済み。

新型BACモノ
新型BACモノ

エンジンはマウンチューン社が改良を加えた、フォード製の2.3L 4気筒エンジン。最高出力は334psとなり、先代の自然吸気エンジン比で25psと、控えめなパワーアップを果たしている。

一方で最大トルクは30%程も上昇した。ターボ化によって、31.6kg-mから40.7kg-mへと太くなっている。

BAC社によれば、新しいモノはシルバーストーン・グランプリ・サーキットで先代より4秒も速く周回できるという。公式な0-100km/h加速は2.7秒、最高速度は273km/hとされている。

新しいモノの車重はわずか570kg。BACの手によるスチール製スペースフレーム・シャシーには改良が施され、グラフェン強化カーボンファイバー・パネルで補強。それにより、強度を保ちながらスチール素材を薄くしている。

スタイリングは、特別仕様のモノRに近い。だが、F3のフォーミュラカーのような、運転席後ろにそびえていた吸気口は付かない。ターボチャージャー化で不要となった。

3Dプリンターでの成形部品も積極採用

すべてのボディパネルは、視覚的な軽量さも考慮されデザインし直されている。全高は低くなり、正面面積を減少。空力特性を向上させている。車体寸法は、20mm低く、25mm長くなった。

燃料タンクの位置を低くし、バッテリーの配置も見直したことで、前後重量配分を最適化。そのほかにも軽量化に努め、ターボ化によってエンジン重量が増えているにも関わらず、車重は10kg軽くなっている。

新型BACモノ
新型BACモノ

サスペンションは、ブレーキング時のピッチングや加速時のスクワットを減らすために、設計変更を受けている。2ウェイのオーリンズ製調整式ダンパーに軽量なAP製ブレーキキャリパー、専用設計のピレリ・トロフェオ・タイヤなどは、モノに標準採用された。

その結果、ターンインはさらに鋭く、エイペックス付近での旋回性は向上。コーナー出口でのトラクションも高められているそうだ。

新しいモノには、ミラーのステーやヘッドライトカバーなど、3Dプリンターで成形された部品が40個も用いられている。3D CADソフトの大手、オートデスク社とパートナーを組み共同開発した、オプションのアルミニウム・カーボンファイバー製のホイールも自慢のアイテム。

ちなみにこのホイールは、超軽量な標準のアルミホイールより、さらに35%も軽い。

新しいBACモノは、受注が開始されている。だがデリバリーが始まるのは、2021年になってから。すでにBACの工場は、2019年夏にグッドウッドで発表した、モノRの組み立てで一杯なのだという。

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