【ドリフトの極意を伝授】忍耐と練習あるのみ 究極のドリフトとは芸術?

公開 : 2020.04.12 16:50

英国版AUTOCARスタッフが憧れのドリフトテクニックを身に付けるべくレッスンに参加しました。説明を聞くだけであれば簡単なようにも思えるドリフトですが、実際にモノにするには忍耐と練習あるのみです。究極のドリフトはもはや芸術と呼ぶべき存在かも知れません。

もくじ

ドリフトへの憧れ
レッスンは3段階
忍耐が必要
ドリフト向きのクルマ
まさにアーティスト

ドリフトへの憧れ

text:Simon Davis(サイモン・デイヴィス)

ボディに徹底的なモディファイを受けたZが、あり得ないほど車体を斜めにしながらコーナーのアペックスへとアプローチしている。

同じく極限までパワーアップされたエンジンは、まるでレッドゾーンに抗うかのように甲高いサウンドを発し、フルパワーを掛けられたリアタイヤからは盛大なタイヤスモークが立ち昇る。

ドライバーや路面の状態、さらにはどんな車両かにもよるが、相応しいドリフト走行を行えば、タイヤは2周しか持たないことを覚悟する必要がある。
ドライバーや路面の状態、さらにはどんな車両かにもよるが、相応しいドリフト走行を行えば、タイヤは2周しか持たないことを覚悟する必要がある。

Zの背後には同じく激しいボディモディファイを受けたマツダRX-7が迫り、先行車同様、信じがたい角度にボディを傾けながら、タイトなテクニカルコースで派手なツインドリフトを披露している。

それでも、エンジンとタイヤが発する悲鳴とは対照的に、車両の動きそのものは見事なまでの調和と落ち着きを見せている。

実際、こんな風にクルマを走らせることがどれほどの負荷を強いるものであるかを考えれば、「優美」とさえ言えるかも知れない。

こうしたドリフトテクニックに憧れ、YouTubeの映像だけで根拠のない自信を付けたわたしが向かったのが、ハートフォードシャーにあるDrift Limits Motorsport Academyだった。

レッスンは3段階

レッスンの中味はシンプルだ。

インストラクターのビルとともに、まずは2代目マツダMX-5(日本名:ロードスター)で基本を学んだ後、午後からはよりパワーのある日産350Zへと乗り換える予定であり、順調に行けば、レッスン終了時には、ある程度安定したツインドリフトが出来るようになるだろう。

ドリフトに必要なスペースを確保すべく、サーキット幅目いっぱいを使ってアプローチする。
ドリフトに必要なスペースを確保すべく、サーキット幅目いっぱいを使ってアプローチする。

午前中のレッスンで使用するMX-5はドリフト競技用マシンほどのモディファイは受けていないが、それでもストック状態という訳でもない。

リアのディフェレンシャルは溶接され、スライドし易くなるとともに不要なボディロールを抑えられるよう、サスペンションにも軽いモディファイが施されている。

さらに、われわれのようなビギナー向けに、レッスンで使用する専用コースには植物油と水を混ぜ合わせた液体まで撒かれている。

コースを覚えた後、ビルによる基本レッスンが始まった。

レッスンは3段階で構成されている。

まずはアプローチであり、アクセルオフで荷重を移動させるとともに、1/4回転ほどステアリングを回した状態でターンインし、素早いアクセルのオンオフでドリフト状態へと移行する。

続いてアクセルオンの状態でドリフトを維持する方法を学ぶと、スロットルとステアリング操作のバランスを取りながら、コーナー出口までドリフトを継続するのが最終ステージだ。

そして、そのすべてでクルマを思い通りに操る必要がある。

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