【英国に変化を与えた懐かしの日本車6台】ダイハツ・コンパーノ800/トヨタ・コロナ(T40型)/ホンダS800 前編

公開 : 2020.05.23 11:50  更新 : 2022.08.08 07:40

英国人の注目を集めたホンダ・エンジン

1968年になると、S800はS800Mへと進化。デュアルサーキット・ブレーキを獲得し、1970年まで製造が続けられた。今回のホンダは、フィリップ・ジョイスが4年ほど保有する1969年式クーペだ。

「多くの人が驚き、金属でできた本物をはじめて見ました、という反応をしてくれます。また、本当にエンジンは1万rpmまで回るのか、と聞かれることも多いですね」 とジョイスは話す。

ホンダS800(1966年−1970年)
ホンダS800(1966年−1970年)

事実、1万1000rpmまで切られたタコメーターは、当時の自動車評論家の注目を集める存在だった。エンジンノイズは6000rpmを超えるとヒステリックなものへ変化するといわれていたが、ホンダ製ユニットは終始素晴らしい。

キャビンはコンパクトながら可憐。ジョイスはホンダのこのコンパクトさが、多くの長所を引き出していると考えている。「狭い道でも車線をはみ出すことなく、レーシングラインを取って走れます」 50年ほど前、当時の英国人も同じ意見を持っていた。

そして、世界最速の量産1.0Lモデルといわれたクルマが、英国人の日本車に対するイメージを確立させた。この4台目の日本車、読者の方は何かお分かりになるだろうか。

この続き、残りの3台は後編にてご紹介したい。

ダイハツトヨタ、ホンダ 3台のスペック

ダイハツ・コンパーノ800(1965年−1970年)のスペック

価格:新車時 799ポンド/現在 8000ポンド(108万円)以上
英国販売台数:8台
全長:3800mm
全幅:1425mm
全高:1430mm
最高速度:109km/h
0-96km/h加速:23.9秒
燃費:23.0km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:740kg
パワートレイン:直列4気筒797cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:40ps/5000rpm
最大トルク:6.4kg-m/3600rpm
ギアボックス:4速マニュアル

トヨタ・コロナ(T40型・1965年−1968年)のスペック

価格:新車時 777ポンド/現在 6000ポンド(81万円)以上
英国販売台数:91台
全長:4110mm
全幅:1550mm
全高:1420mm
最高速度:140km/h
0-96km/h加速:17.2秒
燃費:9.4km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:978kg
パワートレイン:直列4気筒1490cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:75ps/5000rpm
最大トルク:11.7kg-m/2600rpm
ギアボックス:4速マニュアル

ホンダS800(1966年−1970年)のスペック

ホンダS800(1966年−1970年)
ホンダS800(1966年−1970年)

価格:新車時 778ポンド/現在 1万5000ポンド(202万円)以上
生産台数:1万1536台
全長:3355mm
全幅:1400mm
全高:1215mm
最高速度:156km/h
0-96km/h加速:13.6秒
燃費:9.9km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:706kg
パワートレイン:直列4気筒791cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:71ps/8000rpm
最大トルク:6.7kg-m/6000rpm
ギアボックス:4速マニュアル

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

ホンダの人気画像