【輸入車ランキングに異変】カクカクしたジープ「ラングラー」がトップ20入り なぜ増えた? 鍵は価格/リセール

公開 : 2020.09.26 05:50  更新 : 2021.10.22 10:14

価格に対してリセールバリューが良い

ジープラングラー中古車市場での人気が高く、価格が求めやすい割に、リセールバリューが良いです」

「例えば3年後の初回車検の直前に売却される場合、少なくとも新車価格の50%に達します。グレードやボディカラーによっては、60%前後で下取りされることもあります」

「最近のラングラーは、リセールバリューの高い輸入車を短期間で乗り替えるお客様からも注目されて、売れ行きを伸ばした面があります」

昨今のクルマの世界を象徴する人気動向

SUVにはさまざまなタイプがある。極端な表現をすれば、少し大径のタイヤを装着してフェンダーやボディの下まわりにブラックの樹脂パーツを装着すると、何でもSUVに見えてしまう。

曖昧で自由型のカテゴリーだから、メーカーにとっては商品開発のアプローチもしやすい。

ジープ・ラングラー
ジープ・ラングラー    ジープ

しかも今はセダン、ワゴン、クーペの売れ行きが下がり、日本ではミニバンも以前の勢いはない。そうなると積極的に販売できる付加価値の高い(粗利の多い)カテゴリーはSUVに絞られる。

そこで世界中のブランドがSUVに参入して、車種のバリエーションが過剰ともいえる広がりを見せている。

ロールス・ロイスはカナリンを投入して、フェラーリもSUV(プロサングエ)を開発中だといわれる。

このような今だからこそ、原点のジープ・ラングラーが注目されているわけだ。昨今のクルマの世界を象徴する人気動向ともいえるだろう。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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