【輸入車ランキングに異変】カクカクしたジープ「ラングラー」がトップ20入り なぜ増えた? 鍵は価格/リセール

公開 : 2020.09.26 05:50

メルセデス・ベンツ/フォルクスワーゲン/BMW/アウディ/BMWミニが上位を占めるのが通例の正規輸入乗用車のブランド別販売ランキング。ところが最近、ジープが目立った動きをしています。理由を探りました。

もくじ

ドイツ車が68% 輸入車の世界に異変
ジープ売れ行き急増 トップ20入り
SUV人気の高まり 原点回帰の気運
さまざまなモデルから乗り替えがある
価格に対してリセールバリューが良い
昨今のクルマの世界を象徴する人気動向

ドイツ車が68% 輸入車の世界に異変

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

2020年1〜8月における正規輸入乗用車のブランド別販売ランキングを見ると、1位がメルセデス・ベンツ、2位はVW(フォルクスワーゲン)、3位はBMW、4位はアウディ、5位はBMWミニであった。

上位5ブランドの登録台数を合計すると、正規輸入乗用車全体の68%を占めてしまう。今でもドイツ車の人気が圧倒的に高い。

ジープ・ラングラー
ジープ・ラングラー    ジープ

そうなると正規輸入車の車種別販売ランキングの上位に入るのもドイツ車である。

2019年(暦年)は、1位がミニ(ブランド全車合計)、2位はフォルクスワーゲン・ゴルフ、3位はメルセデス・ベンツCクラスという具合に続く。

2018年以前も同様で、フルモデルチェンジをおこなうと、フォルクスワーゲン・ポロ、メルセデス・ベンツEクラス、BMW 2シリーズなども上位に浮上する。

車種は入れ替わるが、トップ20モデルが所属するブランドはおよそ決まっている。

大半が先に挙げたドイツの5ブランド(メルセデス・ベンツ/フォルクスワーゲン/BMW/アウディ/BMWミニ)に属しており、残りはスウェーデンのボルボが要する小型SUV、XC40などだ。

ところが2019年には異変が生じた。まったく異なるブランドがトップ20車に飛び込んできたからだ。

ジープ売れ行き急増 トップ20入り

2019年の正規輸入車販売ランキングで、新たにトップ20車に入ったのはジープ・ラングラーだ。

2019年に4873台を登録して16位になった。15位はメルセデス・ベンツBクラス、17位は同じくメルセデス・ベンツCLAだから、人気のプレミアムブランドに挟まれている。

2019年の正規輸入車販売ランキング。15位のメルセデス・ベンツBクラスに続く16位にジープ・ラングラーが。
2019年の正規輸入車販売ランキング。15位のメルセデス・ベンツBクラスに続く16位にジープ・ラングラーが。    メルセデス・ベンツ

ちなみに2015年以降におけるジープのブランド別販売順位は、ボルボに次ぐ7位で推移している。しかし2013年以前は、ボルボやプジョーよりも低く、9〜16位という年が多かった。

ジープ・ブランドは最近になって順位を急に上げてきた。

ジープ・ブランドの正規輸入台数も変化しており、2013年までは1年間に5000台以下だったが、2014年に6000台を上まわり、2017年には1万台を超えて、2019年には1万3354台だ。

2009年は1000台少々に落ち込んでいたから、日本国内のジープ販売は、10年間に10倍以上の規模に拡大した。その象徴がジープ・ラングラーだ。

そしてラングラーは2019年に4873台が届け出されたから、正規輸入されるジープ・ブランド車の36%に達する。

これはホンダの国内販売に占めるNボックスの比率と同等だ。今のジープ・ブランドは、ラングラーが支えていると表現しても大げさではない。

なぜジープ・ラングラーは、ここまで売れ行きを伸ばしたのか。

関連テーマ

人気テーマ

 

人気記事