【じっくり見たい】ロールス・ロイスの脱・贅沢とは 新型ゴースト、日本上陸 価格/納車時期も判明

公開 : 2020.10.09 11:20  更新 : 2021.10.11 09:35

ロールス・ロイス「新型ゴースト」が、早くも日本で披露。脱・贅沢を謳う2代目を、たっぷり撮影してきました。華美さを捨て、本質的な魅力を高める発想の超高級車。日本価格・納期もレポートされています。

2代目にフル・モデルチェンジ

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

9月1日に世界初公開されたロールス・ロイス新型ゴーストが、早くも日本に上陸し披露された。

会場には標準シャシーと、ホイールベースを170mm延長した「エクステンテッド」の2台が並べられた。

新型ロールス・ロイス・ゴースト・エクステンデッド
新型ロールス・ロイス・ゴースト・エクステンデッド    上野和秀

新型ゴーストは11年ぶりのフルモデルチェンジとなり、ノーズに付くスピリット・オブ・エクスタシーとアンブレラ以外はすべて刷新したと謳われるブランニューモデルとなる。

「ポスト・オピュレンス(脱・贅沢)」をコンセプトに開発され、本質的な魅力を高めながら虚飾を抑え、知性を感じさせるデザインとされたのが特徴だ。

インテリアでは装飾に頼らず、上質なレサー、ウッド、メタル・マテリアルを使用して快適な空間を提供する。

アルミニウム・スペースフレームや四輪駆動システム、四輪操舵システムが、571psを発揮するV12エンシンによるパフォーマンスを支える。

最高の居住空間を提供するため、最先端のボディ構造や音響工学までが余すことなく盛り込まれた。新時代に向けたロールス・ロイスの考え方が伝わってくる仕上がりに注目して、実車を見ていこう。

シンプルな美しさ スタイリング

会場に展示された新型ゴーストのボディカラーは、ホワイトに近いグレーという絶妙な色合いの新色「テンペスト・グレー」。シンプルなボディラインを引き立ている。

インテリアはホワイトを基調とし、ドライバーズカーとしてのカジュアルな仕立てが選ばれていた。

新型ロールス・ロイス・ゴースト
新型ロールス・ロイス・ゴースト    上野和秀

フロントの造形はテーマの方向性を表しており、控えめなラジエーターグリルにより、これまでのロールス・ロイスとは違った雰囲気を漂わす。

ボディサイド下部のプレスラインも控えめにされ、伸びやかなショルダーラインと相まってシンプルな美しさを見せる。

また遊びの部分としては、ラジエーターグリル上部に組み込まれた20個のLEDが、グリルの縦バーを淡く照らして優美さを表現する。

オーナーにとってゴーストの存在感を高める密かな楽しみといえよう。

850個のお星さま ダッシュボードに

インテリアもミニマリズムを追求して華美な装飾を廃し、くつろげる空間に仕立て上げられた。

視覚的に楽しませてくれるのが「イルミネーテッド・フェイシア」。

新型ロールス・ロイス・ゴーストの前席内装
新型ロールス・ロイス・ゴーストの前席内装    上野和秀

助手席側のダッシュボードに「GHOST」の文字と、その周りに850個を超える小さな星を152個のLEDで表現したもので、視線を動かすと瞬いて見えるという凝った構造を備える。

このほか近代ロールス・ロイスのシンボルの1つになった、星空をイメージした「スターライト・ヘッドライナー」も組み込まれていた。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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