【アルヴィス誕生100周年】オーナーズ・ミーティングに集うアルヴィス 12/50からTA21まで 前編

公開 : 2020.12.06 07:25  更新 : 2021.03.05 21:04

全盛期には、ジャガーを超えるコベントリー・ブランドだった、アルヴィス。すでに自動車製造は終えていますが、創立100周年目を祝うべく、オーナーズ・ミーティングが開催されました。出展車両の中から、8台をご紹介しましょう。

もくじ

40台以上のアルヴィスが集結
アルヴィス12/50(1924年)
アルヴィス・ファイアフライ(1933年)
アルヴィス・シルバー・クレスト(1937年)
アルヴィスTA21ドロップヘッド・クーペ(1952年)

40台以上のアルヴィスが集結

text:Greg Macleman(グレッグ・マクレマン)
photo:James Mann(ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
時間が止まったかのように、自粛続きだった2020年。それに負けず、クラシックカー・ファンのための共有施設、ビスター・ヘリテージを会場にアルヴィス100周年を迎えるイベントが開催された。

最初のアルヴィス製モデルが、ホリーヘッド・ロード工場を飛び立ってから、2020年で100年が経つ。オーナーズクラブの会長、デビッド・ソルターが今年を振り返る。

英国ビスター・ヘリテージに集結したアルヴィスたち
英国ビスター・ヘリテージに集結したアルヴィスたち

「コベントリーでの5日間に渡るパーティや、1960年代に広告撮影で用いられたホテルでのイベントなど、いくつかの祝賀企画を予定していました。でも、すべて中止。今回のミーティングが、今年初のイベントになりました」

「沢山のクルマが集まり、広大な敷地で見事な展示ができました。本当に素晴らしい」。1920年代初めの12/50から、ブランド最後を飾ったTFシリーズまで、40台以上がオックスフォードシャーに集まった。

このビスター・ヘリテージを設立したメンバーにも、アルヴィス・ファンが少なくない。会場入口に数台が並び、各地から自走で来場するアルヴィスを出迎えた。その中には、レストア途中の現存最古のブルックランズ・レーサーも含まれていた。

「コロナウイルスの影響は残るでしょうが、2021年にも100周年を祝うイベントは続きます。すべてが消えるわけではありません。1921年12月、TGジョンという社名から、アルヴィス・カー・アンド・エンジニアリングへ変更されているんです」

「この自粛期間が終わったら、またお祝いしたいと考えています」。ソルターは、来年に向けた計画を進めている。

今回はビスター・ヘリテージに集まった貴重なアルヴィスの中から、8台を年代順にご紹介したい。

アルヴィス12/50(1924年)

オーナー:イアン・パーソンズ

このイベントに参加した最古参は、最も多く距離を重ねてきたアルヴィスだった。「12/50は、アルヴィスの評判を築いたモデルです。小さな排気量にも関わらず、素晴らしい性能を備えていました」。と、オーナーのパーソンズが説明する。

アルヴィス12/50(1924年)
アルヴィス12/50(1924年)

「オリジナルは1500ccか1600ccでしたが、これはボアアップしてあり、今は1720ccです。ペダルは、センターがアクセル。4速トランスミッションが載っています」

「12/50の現存率の高い理由は、動的性能の高さが影響しているでしょう。1950年代から1960年代のクルマに対しても、12/50は互角に走れました。100km/h前後での巡航も問題なく、110km/hくらいまで出ます」

「私の後ろを走っていた知人は、128km/hに届いていた、と話していました。最高速度は、路面の滑らかさで変わります。荒れた郊外の道では、跳ね回りますからね」

「1980年にベアシャシー状態で購入し、1984年に走れる状態まで直しました。それ以来、12万kmほど走っています。ボディは当時のデザインで、新調してあります。知人が内装も含めて手掛けてくれました。機械的な部分は、自分で直しています」

「わたしは1960年代に、ヴォグゾール(オペル)では働き始めました。当時は何かを実行するには、自分で進めるしかなかった。仕事の成果もわかるし、自分を甘やかせることもありません」

「クルマの性能は、発揮させるようにしています。ビンテージカーのイベントやラリーにも出場します。多くの人と交流し、走行距離を重ねるという体験が運転の大きな喜び。12/50は信頼性も高い。秘訣は、調子の良い点火を得るマグネトーを組むことですね」

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