【雪が降らなくても必要?】冬用タイヤについて知っておくべきこと ポイントは気温 ドライブ前の準備は

公開 : 2020.11.29 11:45

冬のドライブに備えよう 点検編2

5. ブレーキの点検

ブレーキ鳴きが発生したり、ブレーキペダルの踏み心地が柔らかくなったり、制動距離が明らかに伸びたりしていたら、注意が必要なサインだ。凍った路面や雪道では、ブレーキが正常でも制動距離が大幅に伸びてしまう。摩耗や欠陥があるとさらに悪化する。

6. タイヤの点検をしよう

タイヤの状態と品質は、冬道でのパフォーマンスに劇的な違いをもたらす。トレッドが浅かったり、サイドウォールが損傷していたり、低価格のブランドだったりすると、クルマのコントロールが難しくなるかもしれない。

季節を問わず、定期的な点検はクルマと命を守ることにつながる。
季節を問わず、定期的な点検はクルマと命を守ることにつながる。

それらを慎重にチェックし、摩耗や損傷が見られたらすぐに交換する。また、冬用タイヤへの切り替えも真剣に検討してみてほしい。

7. 視認性を維持する

冬の危険は路面だけでなく、視認性にも潜んでいる。状態の悪いワイパーブレードは高品質のものに交換し、ウォッシャー液には冬用のもの(夏用と冬用がある)を補充し、ガラスやサイドミラーを拭くための清潔な布を持ち歩こう。

車内には追加のウォッシャー液を積んでおくことをお勧めする。使い切ると、フロントガラスが凍結防止用の塩分や汚れで見えなくなってしまうことがある。

8. ウェザーストリップ、ロック、ヒンジに注油

寒さでドアがウェザーストリップにくっついてしまい、開きにくくなったり、ストリップが破損したりすることがある。注油により改善することができるが、ワセリンはゴムを劣化させてしまうので使用しないように。

シリコンスプレーであればドアのヒンジ、ロック、リンケージにも使用できる。油をさしておくことで、気温が低下したときに付着を防ぐことができる。

冬のドライブに備えよう ツール編

9. サバイバルキットを積んでおく

クルマの冬支度が終わったら、最悪の事態に備えて準備をしておこう。ジャンプスターター、懐中電灯、牽引用ケーブル、高視認性ベスト、防寒着、携帯電話の充電器、チョコレート、ペットボトルの水などをバッグに入れておきたい。渋滞に巻き込まれたときにも、こうしたセットがあると便利だ。

降雪地帯を走るのであれば、木の板やスコップ、古いカーペットなどを持っていくことを検討してみよう。タイヤがはまって動けなくなったクルマを動かすのに役立つ。

スタック時に備えて脱出用のカーペットなどがあると安心だ。
スタック時に備えて脱出用のカーペットなどがあると安心だ。

もし余裕があれば、クーラントやオイル、補助ベルトなどのツールや予備品を少しずつ積んでおくと安心だ。

10. チェーン、ソックス、マットを選ぶ

よほどの積雪量でなければ、チェーンがあれば動けなくなることはほとんどない。通販サイトでも購入でき、練習すれば数分で取り付けることができる。

タイヤソックスもチェーンと同様の役割を果たす。ただし、使い終わった後の処理が面倒なので、使い捨ての手袋やゴミ袋を忘れずに持ち運ぶようにしよう。チェーンと同じく、雪のない路面では取り外しておく。

スタックした時には安価なスノーマットが役に立つ。スコップのように雪をどかしたり、タイヤに付着した氷などを落としたりすることもできる。雪道だけでなく泥などの非舗装路でも使える。

11. 塗装と金属部分の保護

路面の氷結を防ぐために使われる融雪剤は、ボディの腐食の原因となる。可能であれば事前にサビが発生している個所を処理したり、塗装の欠けや損傷を修復したりしておこう。走行後は下回りを入念に洗っておくといいだろう。

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