【動的性能と環境性能の両立】BMW X3 xドライブ30e Mスポーツへ試乗 292psのPHEV 前編

公開 : 2020.11.29 10:25

増殖を続けるプラグイン・ハイブリッドですが、BMWのSUV、X3にも採用されました。動的性能や洗練性はブランドの期待通りに優れ、PHEVとして高い環境性能も両立。このクラスで選びたい1台だと、英国編集部は評価します。

もくじ

増殖を続けるBMWのPHEV
広く好印象なインテリアに実用的な荷室
扱いやすいインフォテインメント・システム

増殖を続けるBMWのPHEV

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
新たにプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の仲間が、BMWに増えた。最近の急増ぶりを見る限り、需要は少なくないようだ。

X3 xドライブ30eの英国価格は、約5万ポンド(675万円)から。4気筒エンジンのX3の中では一番値段が高く、6気筒ディーゼルの30dとほぼ同じ。

BMW X3 xドライブ30e Mスポーツ(英国仕様)
BMW X3 xドライブ30e Mスポーツ(英国仕様)

英国でのトリムグレード展開は、SEとxLine、Mスポーツの3種類。四輪駆動が標準で、8速ATが組み合わされる。

このX3 xドライブ30eは、SUVとして自動車にかかる税金を英国では大幅に低くできる。現物給付税は10%が適用されることになり、実用性も高く、会社からの貸与車両として良い選択肢になるだろう。

同等のPHEV SUVとして、ボルボXC60やアウディQ5、メルセデス・ベンツGLCなども名を連ねている。だが、X3 xドライブ30e並みの税率には収まらない。現在の英国で該当する同クラスとしては、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツP300eくらいだ。

搭載するエンジンは、2.0Lの4気筒ターボガソリンで、最高出力は183ps。そこに109psの電気モーターが組み合わされる。

リチウムイオン・バッテリーの容量は12kWhで、リアシートの下に搭載。それに伴い燃料タンクの位置が移動し、荷室容量が小さくなっている。

ボルボやグループPSAのPHEVとは異なり、電気モーターはトランスミッションに内蔵。通常のエンジン版と同様に、駆動系統が前後でつながった四輪駆動システムを備える。

広く好印象なインテリアに実用的な荷室

今回試乗したX3 30eのMスポーツは、英国市場では最も高い人気を得るだろう。通常のX3よりホイールはインチアップし、スポーティーなスタイリングにまとめられるのは、ほかのBMWと同じ。

さらにMスポーツ・プラスというパッケージを選べば、20インチのアルミホイールに、アダプティブ・ダンパーも追加できる。オプションの追加費用が乗っても、節税金額でカバーできそうだ。

BMW X3 xドライブ30e Mスポーツ(英国仕様)
BMW X3 xドライブ30e Mスポーツ(英国仕様)

ただし、X3 xドライブ30eにはアダプティブ・ダンパーを選ばない限り、Mスポーツでも車高の低いスポーツサスペンションが付かない。車重がかさむためだと予想する。Mスポーツ・ブレーキは、標準装備となる。

今回の試乗車は通常のMスポーツで、サスペンションやステアリングのアップグレードは含まれていない。それでもBMWのPHEVに期待する、優れた動的性能と扱いやすさ、高い実用性を備えていた。洗練性やインテリアの質感も、X3ファミリーに並ぶ。

定員は5名で、このクラスとして車内は広い方。インテリアデザインの見た目も好印象で、ソリッドな質感がうれしい。

荷室容量が削られていると触れたが、荷室の床下が全体的に高くなっている程度。サイドウインドウまでの容量では、550Lから450Lへ小さくなる。床面はフラットで、途中に邪魔な出っ張りもない。まだまだ、充分使える荷室だと思う。

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