シボレー・カマロ・クーペ

公開 : 2013.12.06 19:30  更新 : 2017.05.29 18:36

■どんなクルマ?

分別のある良い歳をしたロード・テスターですら、アメリカン・マッスルを代表するこのシボレー・カマロの魅力に抗えない。今回、われわれがテストするのは、そのカマロの最新モデルである。その魅力の証拠として、2012年に公式に輸入が開始された時の話をすると、われわれはその時のカマロにロード・テストの評価で4つ星を与えている。

新たにロード・テストを行うには2つの理由がる。それは、まずこの2014年モデルで、外観がかなり大掛かりに変化したこと。そしてもうひとつが、マニュアル・トランスミッションではなく6速オートマティックがラインナップに加えられたことである。

■どんな感じ?

フロントおよびリアのパンバー・パネルは新しくなり、ヘッドランプとテールランプのデザインも変更されている。また、トランク・スポイラーとボンネットの上のクーリング・ルーバーのリデザインは、エクステリアに大きな変化をもたらしている。

確かにスタイルは変更されたが、カマロの魅力である顎をぐっと落としたイメージには変更がない。また、何よりもその新しいボンネットはカマロを攻撃的に見せているし、それがかっこよく収まっているのだ。残念ながら、ヘッドランプとラジエーターのためのクローム・トリムは高級感を加えるつもりだったのだろうが、あまりその効果は感じられなかった。

一方、インテリアは、シボレー・マイリンクとネーミングされた、カラーのドライブ・コンピュータと、これまたカラーのヘッドアップ・ディスプレイがセットされたマルティメディア・システムが与えられた。このマルチメディア・システムとインストルメント・パネルの変更は歓迎されるべきものだ。リッチで豊かなクオリティが不足していたカマロのインテリアがぐっと向上している。

メカニズム的にはオートマティック・ギアボックスが追加された以外に大きな変更点はない。

このオートマティックだが、かなり出来が良い。Dモードに入れてのイージー・ドライブも可能だが、ステアリングに取り付けられたパドル・シフトでマニュアル・モードを使うことも可能だ。ややマニュアル・モードではシフト・タイミングに遅れを感じるが、このマニュアル・モードでは回転をレブリミットに保つこともできる。これはわれわれが好むところだ。

もちろんカマロは純然としたスポーツカーではない。

そのワイドなボディが堅苦しく感じる2級国道では、乗り心地は非常に固い。特に、路面が悪くなるとその傾向は一層増す。それはタイヤやホイールのサイズに関係なく、2012年モデルよりもこの新しい2014年モデルのほうが、遥かにハードな乗り心地だった。適度な速度で走っていても、平坦でない路面ではピッチを感じた。もちろん、これはターマックの平滑な路面となると別なのだが。

エンジンは3500rpmから上が素晴らしく、そこからの吹け上がりはリニアだ。ボディ・コントロールは非常に正確で、ハンドリングも良い。2速、3速ギアでの加速も充分すぎるほどある。

油圧のパワー・ステアリングのフィードバックも適切で、ブレーキはその大きな質量を考えると合格点が与えられた。

■「買い」か?

あながたシボレー・カマロに憧れを持っているのであれば、われわれはそれを理解することができる。しかし、選ぶならマニュアル・バージョンだ。マニュアル・シフトを駆使して巧みにカマロをコントロールすることに喜びを感じるはずだからだ。

確かにマイナス面もある。リアのトランク・スペースは小さいし、道路税も高い。更に、燃費は7km/ℓ台だ。

しかし、典型的な2シーター・モデルよりも変わった選択を望む人々にとって、このカマロは一切合財を受け止めてくれるクルマということができよう。

(マット・ソーンダース)

シボレー・カマロ・クーペ

価格 £36,820(612万円)
最高速度 250km/h
0-100km/h加速 5.4秒
燃費 7.6km/ℓ
CO2排出量 304g/km
乾燥重量 1795kg
エンジン V型8気筒6162cc
最高出力 400bhp/5900rpm
最大トルク 56.7kg-m/4300rpm
ギアボックス 6速オートマティック

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