【価格/補助金は?】トヨタ、新型ミライ発表 内装/スペックを解説 後輪駆動で航続距離850km 発売日は12/9

公開 : 2020.12.09 12:00  更新 : 2021.01.28 18:23

トヨタが「新型ミライ」を正式発表しました。価格、補助金・優遇額、スペックを紹介しましょう。後輪駆動となり、航続距離を伸ばした2代目。本体価格は710万円~となっています。

はじめに 2代目MIRAI(ミライ)とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

トヨタが、FCV(燃料電池自動車)の「ミライ(MIRAI)」をフルモデルチェンジして、12月9日より発売すると発表した。

ミライは、水素を燃料として空気中の酸素と化学反応させる燃料電池(FC=フューエル・セル)と呼ばれるシステムで発電し、その電気エネルギーを使ってモーターを駆動して走る、電動車の一種だ。

新型トヨタ・ミライG
新型トヨタ・ミライG    トヨタ

そのシステムは、世界中で1950年代ころから研究開発が進められており、日本ではトヨタやホンダが21世紀に入ってからリース販売を行っていた。

量産車としての世界初のセダン型燃料電池自動車は、2014年に発表・発売された初代(従来型)のミライであった。その後、ホンダ・クラリティメルセデス・ベンツGLC Fセル(しかも、これはPHV)といったモデルも市販されている。

初代のミライは供給能力に制約があり、またユーザーからは乗車定員が4名に制限されること、さらに十分でない航続距離への要望も多かった。

そこで新型は、FCVであることは前提としながらも、「お客様が一目ご覧になった時、運転されている最中、さらには乗り終わった後、それぞれの瞬間において、『このクルマはいい、本当に欲しい』と思っていただける、未来のプレミアムカーをご提供すること」を目標に定めたという。

では、そんな新型ミライの概略を紹介していこう。

新型トヨタ・ミライ 外観/サイズ

新型ミライのスタイリングは、昨年の東京モーターショーに出展された「ミライ・コンセプト」と基本的には変わっていない。

新型ミライのボディサイズは、全長4975×全幅1885×全高1470mm。ホイールベースは2920mm。

新型トヨタ・ミライZエグゼクティブ・パッケージ
新型トヨタ・ミライZエグゼクティブ・パッケージ    トヨタ

従来型ミライより85mm長く、70mm幅広く、65mm低い。しかもホイールベースは140mmも長い。

ミライという車名と、燃料電池自動車であることは継承しているが、まったく別のクルマに生まれ変わったといっても過言ではないだろう。

そのスタイリングは、燃料電池自動車という環境を重視したクルマだからではなく、デザインで選ばれるクルマを目指し、「SILENT DYNAMISM(サイレント・ダイナミズム)」をコンセプトに造り込んだという。

4ドア・セダンでありながら、クーペのようにも見える、ロングノーズ/ショートデッキの流麗なスタイル。ハッチバックのようだが、独立したトランクを備えている。

ロー&ワイドなプロポーションは、スピード感にもあふれている。

また、大胆な面の変化を重視した造形を融合させたエクステリア・デザインは、これからのトヨタのプレミアムカーは、このようなデザインを継承していくのではと予感させる。

ボディカラーは、スタイリングを際立たせる陰影感と鮮やかさを兼ね備えた、新規開発色「フォースブルー マルティプルレイヤーズ」を含め、全8色をラインナップしている。

関連テーマ

おすすめ記事