【VWの本気が見える】フォルクスワーゲンID. 4 1stマックスへ試乗 5シーター・クロスオーバー 前編

公開 : 2021.01.06 19:05  更新 : 2021.05.18 16:20

コンパクトモデルのような取り回しと軽快感

車重は、試乗車のID. 4で2124kgもある。だが、電気モーターの瞬発的に発生するトルクで、発進加速は充分活発。ドライブモードはエコ、コンフォート、スポーツの3種類が基本設定で用意されるが、どれを選んでも80km/hくらいまでは元気が良い。

そこから上の速度域は、電気モーターの余力と大きくなる空気抵抗とのせめぎ合い。0-100km/h加速時間は8.5秒と公表されているが、実際に運転してみると数字以上に加速感は鋭い。

フォルクスワーゲンID. 4 1stマックス(欧州仕様)
フォルクスワーゲンID. 4 1stマックス(欧州仕様)

高速道路の速度以上になると、加速力の陰りは明らか。そこから上は、ツインモニターのID. 4 GTXの出番となるだろう。

アクセルペダルを緩めた時の回生ブレーキの強さは、メーターパネル端から飛び出た、アームのようなスイッチを回して調整できる。これもID. 3と同じ仕組み。

Dレンジは回生ブレーキの効きが弱く、惰性走行も可能な状態。Bレンジは強力な回生ブレーキで、ワンペダル・ドライブも許す状態。ブレーキペダルを踏まずに停止までできる。一部のライバルのように、パドルでの調整はできない。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式。ダンパーは通常のものが標準だが、オプションで可変レートのアダプティブ・ダンパーも選べる。筆者は選択をお勧めする。

ID. 4の走りは、心地よい滑らかさで反応も良く、とても好印象。最小回転直径は10.2mと、5シーターのクロスオーバーとしては小回りも効く方。市街地での取り回しも、驚くほど良い。コンパクトモデルのような軽快感もある。

この続きは後編にて。

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