【2021年、アメリカで人気上昇の日本車5選】製造から25年で規制緩和 ランエボ/ミゼットなど価格高騰か

公開 : 2021.01.02 07:05  更新 : 2022.03.25 18:50

日産ステージア

1996年10月に登場した日産ステージアは、7代目ローレル(C34)や9代目スカイライン(R33)と共通のシャシーを持つステーションワゴンである。

当時は日産の最上級ワゴンとしてラインナップされ、RB25DET型2.5L直6ターボを搭載するスポーツ寄りの「RS FOUR」や、RB25DE型2.5L直6搭載のラグジュアリーな「25X」、ベースグレードとなるRB20E型2.0L直6搭載の「20G」など、さまざまなグレードが用意された。

日産ステージア
日産ステージア

1997年10月にはオーテックジャパンの手によってスカイラインGT-R(BCNR33)のRB26DETT型2.6L直列6気筒エンジンやドライブトレイン、足回りが移植された「260RS」を発売。

GT-R同等の性能を持つステーションワゴンとして存在感が際立っている。

すでに日本の中古車市場では価格高騰が始まっており、残念ながら盗難も急増している。

トヨタ・スターレット

パブリカのスポーティなモデルとして登場したスターレットはワンメイクレースからパリダカまで、さまざまな自動車競技で活躍してきた。

その最終型となる5代目は1996年1月に販売が開始された。

トヨタ・スターレット
トヨタ・スターレット

スポーティ上級グレードにはグランツァが用意され、自然吸気の4E-FE型エンジンを搭載するグランツァSと、ターボチャージャーを搭載する4E-FTE型エンジンを搭載するグランツァVが設定された。

特にグランツァは今でも非常に人気が高く、アメリカでシビック的な人気を集める可能性も十分にある。

ダイハツ・ミゼットII

日本の高度経済成長期を支えた代表的なオート三輪、ダイハツ・ミゼット。その実質的な後継車種であるミゼットIIは1996年に登場した。

車輪の数こそ3輪から4輪へと変わったが、その愛嬌のあるフロントマスクや全体的な形は初代ミゼットそっくり。

ダイハツ・ミゼットII
ダイハツ・ミゼットII

アメリカでは数年前から日本の軽トラ・バンの人気が高まっており、ちょっとしたブームとなっている。

理由としては頑丈で壊れにくく、耐久性もある上に積載量やコンパクトサイズの利便性も確保されていることである。

2021年に合法となるミゼットIIも軽トラと同じ理由で、アメリカでの人気沸騰が予想される。

トヨタ・クラシック

ミゼット以上に変わり種と言えばこのトヨタ・クラシックだろう。

ピックアップトラックである5代目ハイラックスのWキャブをベースにしているが、元はトラックであったことを微塵も感じさせない圧巻の仕上げはもはや芸術品の域。

トヨタ・クラシック
トヨタ・クラシック

ボディシルエットやグリル、ライト、バンパーなど、モチーフとなる1936年登場の「トヨダAA型乗用車」の造形を忠実に再現している。

トヨダAA型同様、クラシックも製造工程のほとんどは熟練職人による手作業である。

2020年に比べると、2021年は少しおとなしい印象

実に魅力的で希少なモデルだが、なんせわずか100台の限定生産なので、解禁されたところで、アメリカへ輸出される個体がどれだけあるだろうか?

R33 GT-Rやシビック(EK9)、インテグラなど、アメリカでの人気が高いモデルが解禁となった2020年に比べると、2021年は少しおとなしい印象だが……どうだろうか?

日本の中古車市場で価格が高騰を始めたら、JDMとして人気爆発となるサインかもしれない。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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