【次期カングーと共同開発】メルセデス・ベンツ・シタン 試作車へ試乗 Tクラスに展開も 前編

公開 : 2021.04.02 08:25

広々とした車内に両側スライドドア

今回試乗したメルセデス・ベンツ・シタンのプロトタイプは、標準ホイールベース版。ヒンジで開く一般的なフロントドアと、ボディ両側にスライド式のリアドアが付く。

テールゲートは低い位置のバンパー直上から開き、荷室フロアはかなり低い。目的に応じて、様々な使い方が想定できる。

メルセデス・ベンツ・シタン・プロトタイプ
メルセデス・ベンツ・シタン・プロトタイプ

レジャービークルとしての利用にも焦点が当てられているものの、開放的なサンルーフや、テールゲートのリアガラスだけを開閉できる機能は備わらないという。ミニバンのライバルでは、サンルーフをウリにしているような例も少なくない。

インテリアでも、重要視されているのは空間の広さ。前席にも後席にも、充分以上の余裕がある。

ダッシュボードの様子は全体が布で覆われていて確認できなかったが、デザインはかなり現代的なものになる。用いられている素材も、先代のシタンよりはるかに上質なものになっている。

ドアパネルには大きなポケットが付き、グローブボックスの広さも実用的。ルーフ側には荷物用の棚がある。シンプルなことながら、家族で乗るミニバンとして、人気を支える装備といえる。

フロントシートは、ルノーカングーのものよりクッションのコシが強い印象。着座位置の調整幅は広く、座面を高い位置に上げることもできる。背の低いドライバーでも、全方向で良好な視界が得られるだろう。

この続きは後編にて。

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