【どれだけ積める?】プジョー5008改良新型 3列シート7人乗りSUV、パッケージの真価

公開 : 2021.06.08 11:25  更新 : 2021.10.11 10:56

プジョー5008(マイナーチェンジ車)のトランクをチェック。多彩にアレンジできる3列7人乗りシートを駆使して、多くの荷物を積めるか調べてみました。

プジョーSUV唯一 3列7人乗り

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

プジョーのSUVラインで唯一の3列シート7人乗りモデルが、プジョー5008だ。

欧州ブランドは、3列シート7人乗りのSUVを数々ラインナップしているが、その多くはフルサイズのプレミアムクラスになってしまう。

今回の調査対象はマイチェンをした5008。サンプルは、スーツケースが一番大きいLサイズ(790×530×280mm:容量84L)と、Mサイズ(710×425×260mm:容量61L)。さらに、機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を用いる。
今回の調査対象はマイチェンをした5008。サンプルは、スーツケースが一番大きいLサイズ(790×530×280mm:容量84L)と、Mサイズ(710×425×260mm:容量61L)。さらに、機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を用いる。    上野和秀

ミドルサイズSUVで選ぼうとすると、日本車以外ではプジョー5008、メルセデス・ベンツGLBなどが挙げられるものの、選択肢は意外に少ない。

プジョー5008のボディサイズは、全長4640×全幅1840×全高1650mm。姉妹モデルの3008と比べ全長が190mm、ホイールベースが165mm長くなっているが、車幅は変わらない。

3008とどこが違う?

5008を見ると3008と同じフロントデザインのため、前から見るとノーズのバッジ以外での識別は難しい。しかしサイドから見ると違いがはっきり分かる。

5008はサードシートの空間を確保するためホイールベースが延長されたことにより、リアドアとクォーターウインドウ部分が長くなっていることで識別できる。

プジョー5008改良新型
プジョー5008改良新型    上野和秀

クーペスタイルだった3008に対し、5008は実用性を高めるためリアエンドを立てたデザインに変えられた。またリアバンパーのコーナー部分は存在感のあるデザインとされている。

インテリアでは、プジョーのアイデンティティであるiコクピットのデザインは3008と共通だが、シートレイアウトについては全くの別物。

全てのシートが独立した2+3+2レイアウトの7人乗りで、乗員・荷物の増減に合わせて最適なアレンジができる。

パワートレインはガソリン1.6Lターボ・エンジン(180ps)、ディーゼル2.0Lターボ(177ps)と3008同様の設定だが、こちらにはPHEV版は用意されない。

トランク 多彩なアレンジ

5008の3列目は左右独立したシートで、折り畳むと床下に格納され、床面はフラットになるので荷物は積み易い。

荷室容量を数値で表すと、カタログではサードシートを折り畳んだ状態でトノカバーまでが702L(VDA値)。サードシートを取り外せば780Lまで拡大する。

3列目シートの片方を格納するだけでLサイズとMサイズのスーツケースを進行方向に起こして積むことができる。
3列目シートの片方を格納するだけでLサイズとMサイズのスーツケースを進行方向に起こして積むことができる。    上野和秀

そして2列目シートも畳めば、1862Lの広大なスペースが出現。この状態で、サードシートを取り外して床下スペースまで活用すれば1940Lまで広がる。

荷室幅は1110mm。前後長は、サードシートを起こした状態の床面が360mm。サードシートを折り畳んだ状態では1060mmで、巻き取り式のトノカバーが備わる。

さらに2列目シートを折り畳むと前席シートバックまでは1960mmという広大なスペースが出現する。また、2列目シートは3席が独立した形状で150mmスライドできる。

ポイントとしては、サードシートが簡単に取り外せることが挙げられる。

荷物の量が多い時はサードシートをガレージに置いてゆけば、床下部分のスペース(約38L)も有効に使うことができることに。

このほか、助手席のシートバックを折り畳めば、ボードなど約3.2mの長い荷物を楽に積めるのは隠れた美点だ。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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