【まさかの復活】ランボルギーニ・カウンタック新型 デザイン幹部が明かす、一問一答

公開 : 2021.08.14 05:33  更新 : 2021.08.14 05:58

新型カウンタックが発表! ランボルギーニの幹部が、ヴィンケルマンCEO、ガンディーニの反応を教えてくれました。

初代デザイナーの反応は?

text:Mike Duff(マイク・ダフ)

伝説のスーパーカー、ランボルギーニカウンタックが復活した。

初代のデザインを受け継ぎつつ、システム出力814psのV12ハイブリッド・ハイパーカーとして登場した「カウンタックLPI800-4」は、112台のみの限定モデルと発表されている。

ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4    AUTOCAR

同社デザイン部門を率いるミィティア・ボルケルトに、この注目の新型車についてインタビューすることができた。

ーー新型を特別な方に披露しましたね。初代カウンタックを描いたマルチェロ・ガンディーニにです。緊張しましたか?

「もう、少年のように舞い上がりましたよ」

「ガンディーニは本当に素晴らしい方です。彼が気に入ってくれたのが嬉しくて。それに、初代の哲学を採り入れているのが好きだと話してくれました」

「わたしは彼のデザインを研究していますが、ガンディーニのスタイルは、今でも最高です」

ヴィンケルマンCEOの反応は?

ーー(ランボルギーニに復帰した)ステファン・ヴィンケルマンCEOは、レトロなデザインを好まないことで知られています。彼が今回のプロジェクトを知ったとき、どんな様子でしたか?

「ご理解いただきたいのは、ヴィンケルマンCEOが復帰する前から開発が始まっていたことです。それでも、完成はヴィンケルマンとともに迎えましたよ。もし彼が気に入らなかったら、こうしてお披露目できませんよね」

ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4    AUTOCAR

「ほとんどの作業は、ロックダウンの最中に進めていたのです」

「それはもう大変でした。わたしはドイツに居て、デザイナー陣はサンタガータや、イタリアの南部に拠点を置いていましたし、韓国、アメリカに駐在するメンバーも居ます。何度もオンラインでミーティングを行い、3Dプリンティングで検証しました」

完全コピーにしない理由

ーーオリジナルの完全なコピーにはしませんでした。どのような想いを込めたのですか?

「リバイバルに関しての議論はよく耳にします。わたしの考えはこうですよ。デザイナーが正しい方法で行うのなら、つまり真に現代的な解釈を与えているのなら、まったく問題ありません。このクルマはまさにそうですね」

ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4とミィティア・ボルケルト氏
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4とミィティア・ボルケルト氏    AUTOCAR

フォードGTは2005年に素晴らしい形で蘇りました。わたしがポルシェに在籍していたころは、917コンセプトの作業に関わりましたよ。904リビング・レジェンド、911サファリだって、過去の遺産に対してのモダンなアプローチです」

「ランボルギーニに来たとき、わたしには、新型カンタックを手掛けるというアイデアがありました。重要なのはやはり、過去にとらわれずにヘリテージを讃えるという点なのです」

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