EV版4シリーズ・グランクーペの実力は? BMW i4 M60 xドライブ(1) 改良で深まる熟成
公開 : 2026.02.17 18:05
改良で熟成を深める電動サルーンのBMW i4 2モーターで601psを繰り出すM60 xドライブ スポーティな運転姿勢 車重を感じさせない乗り心地と回頭性 現実的な航続は380km UK編集部が試乗
アップデートで熟成深める電動サルーンのi4
BMWのバッテリーEVと聞いて、まず思い浮かべるのはiXやiX3といったSUVかもしれない。2021年に登場した、ハッチバックを背負うサルーンのi4は、やや存在感が薄いように思う。しかし数度のアップデートを経て、しっかり熟成されている。
現在の英国で売られるi4は、シングルモーターで後輪駆動のeドライブ35と40、ツインモーターで四輪駆動のM60 xドライブという3種類。トリムグレードは、スポーツとMスポーツ、Mスポーツ・プロの3段階から選べる。

i4は、4シリーズ・グランクーペの電動版として開発され、G26というコードネームも共有。プラットフォームは、高張力鋼板とアルミニウムを適材適所に用いた、クラスター・アーキテクチャーで、EV用に改良を受けている。
駆動用バッテリーは、エントリーグレードのeドライブ35では67.1kWhだが、それ以上では容量が大きい81.1kWhユニットを積む。共通して、高効率なシリコンカーバイド基盤を用いたインバーターを実装し、航続距離は仕様次第で最長611kmがうたわれる。
2モーターで601ps フロントを縦断するグリル
今回試乗したのは、最近追加されたM60 xドライブ。ブースト・モード時の最高出力は、従来のM50 xドライブの544psから、601psへ増強された。80.8kg-mという最大トルクは変わらないが、サルーンにこれ以上は必要ないだろう。
i4のサスペンションは、前がコイルスプリングで、後ろがセルフレベリング機能付きのエアスプリング。M60 xドライブでは、専用チューニングのアダプティブダンパーと可変レシオステアリングが、標準で備わる。

試乗車には、オプションのMスポーツ・ブレーキが組まれていた。車重は、実際に計測したところ2231kg。アウディ S e-トロンGTより軽い。
スタイリングは、フェイスリフト後も、4シリーズ・グランクーペと大きな違いはない。フロントマスクを縦断する、巨大なキドニーグリルは以前より見慣れたかもしれない。その内側には、運転支援システム用のセンサー類が隠れている。
スポーティな運転姿勢 より充実させたい標準装備
インテリアは、2024年半ばの大改良でリフレッシュ済み。タッチモニターのシステムがバージョン8.5へアップデートされ、カーブしたモニターパネル自体も更新されている。エアコン送風口のデザインも新しく、素材感はしっかりプレミアムだ。
センターコンソールからは、プラスチック製シフトレバーが消え、ボタン式のセレクターになった。手元を見ないと操作できないのが、少し惜しい。ステアリングホイールは握りやすいサイズで、スポーク部分には実際に押せるボタンが並ぶ。

運転姿勢は、座面が低くスポーティ。標準のスポーツシートは調整域が広く、快適な姿勢を見つけやすいはず。主要な操作系がわかりやすく配置され、メーター用モニターの視認性も良い。ヘッドアップディスプレイは、英国ではオプションとなる。
腰まわりを支えるランバーサポートを調整したい場合は、オプションのコンフォートアクセスを選ぶ必要がある。バケットシートを組むこともできる。だが、ワイヤレス充電パッドやアダプティブ・クルコンもオプション。標準装備は、もっと充実していて良い。



































































































































































