UK編集部絶賛! 小さな個性派『スズキ・イグニス』 意外と悪路を走れるクロスオーバー【UK中古車ガイド】

公開 : 2026.02.16 18:05

小さく好燃費で壊れにくいスズキのクロスオーバー、イグニス 想像以上に楽しい運転 意外に優れる悪路の走破性 小改良で洗練性と快適性が向上 UK編集部が中古車で魅力を再確認

小さく好燃費で壊れにくい 想像以上に楽しい運転

小さく燃費が良く、壊れにくい。スズキのクルマの特徴といえる。更にイグニスは流行りのクロスオーバーで、四輪駆動も選べ、見た目と走りも悪くなかった。前輪駆動の中古車なら、今の英国では5000ポンド(約105万円)以下で探せる。喜ばしい。

この価格帯のイグニスに載るエンジンは、1.2L 4気筒ガソリンの自然吸気で、90psと12.1kg-mを発揮する。0-100km/h加速は11.1秒と誇れる数字ではないが、実際に運転してみればパワーは充分。コクコク決まる5速MTを活用すれば、活発に走り回れる。

スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)
スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)

少し予算を増やせば、かなりマイルドだが、ハイブリッドも選べる。スターター・ジェネレーターが1.2Lエンジンをアシストし、動力性能や燃費も若干だが良い。CO2の排出量が100g/kmを切るため、英国では税金も安い。

855kgと車重は軽く、短いボディの四隅にタイヤが位置し、優れたグリップ力と敏捷性を叶えている。ステアリングに伝わる感触は少なく、ボディロールが大きく、深い一体感に浸れるわけではないが、運転は想像以上に楽しい。

意外な悪路の走破性 洗練性と快適性を小改良

乗り心地は、ツギハギの多い市街地では細かな揺れが多め。それでも速度が増せば、凹凸をしなやかに受け流してくれる。最低地上高が高く、四輪駆動版では驚くような悪路の走破性も秘めている。岩場を余裕で駆け上る、ジムニーには及ばないとしても。

内装は、お手頃な価格を表すように質素。プラスチックが露出し、素材も高級感には乏しい。とはいえ、ミドルグレード以上を選べば、タッチモニターやバックカメラなど装備は充実。荷室は狭いが、大人4名が座れる乗員空間を備える。

スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)
スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)

発売は2016年で、2020年にフェイスリフト。SUV感を強めた見た目を獲得し、内装もアップデートされている。英国仕様のパワートレインは、電動アシストの能力を高めたマイルド・ハイブリッドへ一本化。燃費は、24.0km/L前後を現実的に得られる。

改良版の中古車は1万ポンド(約210万円)ほどするが、洗練性と快適性は向上している。もっとも、フェイスリフト前でも良く走る楽しいスズキなことに、変わりはない。

新車時代のAUTOCARの評価は?

客観的に見れば、イグニスは風変わりな小型車。フォルクスワーゲン・ポロの方が、賢明な選択といえる。それでも、筆者はイグニスで構わない。少し古風なところも、特徴の1つ。走りから思い浮かぶ言葉は、「爽快」や「誠実」だ。(2017年2月22日)

スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)
スズキ・イグニス(2016〜2024年/英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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