テスラ 廉価版『モデルYロングレンジ』発表、約85万円値下げで欧州導入 パノラミックルーフなど省略

公開 : 2026.02.17 07:25

テスラは装備を簡素化した『モデルYロングレンジ』を欧州で発表しました。ライトデザインや内装を変更したほか、パノラミックルーフなど一部装備を省き、価格は4万4990ポンド(約940万円)からとなりました。

シンプル装備のエントリーグレード

テスラは、欧州向けの『モデルY』のエントリーグレードに新たなロングレンジ仕様を追加した。昨年末の米国導入時に使用していた『スタンダード』の名称は、欧州では使用しない。

新型モデルYロングレンジRWDの英国価格は4万4990ポンド(約940万円)から。最廉価のRWDより3000ポンド(約65万円)高いが、重要なのは従来型より約4000ポンド(約85万円)安い点だ。『プレミアム』グレードでは4万8990ポンド(約1025万円)となる。

テスラ・モデルYロングレンジ(スタンダード)
テスラ・モデルYロングレンジ(スタンダード)    テスラ

これにより、ドイツで生産される欧州向けモデルYは、アウディQ4 eトロンスコダ・エンヤクといったライバルとほぼ同等の価格帯に位置づけられる。

モデルYロングレンジRWDの航続距離は616kmで、従来型より約6km短い。バッテリーパックは同一で、容量は未公表だが、82kWhとみられている。

一方、ベースのRWDは505kmの航続距離を実現。従来型より約5km向上しており、これは軽量化が要因だという。

インテリアもファブリックに

価格設定に合わせ、デザインや装備は簡素なものとなっている。フロントとリアのライトバーは廃止され、シンプルな分割式ライトデザインに変更。パノラミックルーフも廃止され、ダンパーは周波数適応型から一般的なパッシブ式に切り替えられた。

インテリアでは、合成皮革ではなくファブリックを採用し、センターコンソールは小型化された。サウンドシステムは他グレードの9スピーカーから7スピーカーに減り、後部座席用タッチスクリーンは未搭載だ。

テスラ・モデルYロングレンジ(スタンダード)
テスラ・モデルYロングレンジ(スタンダード)    テスラ

室内の空気清浄システムに備わっていた「対生物兵器モード」は省略され、ステアリングホイールの位置調整は電動式ではなく手動式となった。物理的なキーも省略されているため、テスラのスマートフォンアプリを使用して解錠する必要がある。

米国仕様車では18インチホイールを装着するが、英国ではクロスフローの19インチホイールを採用している。

テスラは昨年、モデルYのエントリーグレードとして『スタンダード』を導入し、低い価格設定を武器に販売拡大を図っている。なお、米国では引き続き、スタンダードの名称が使用される。

テスラは『モデル3』にも同様のエントリーグレードを展開しており、近くロングレンジ仕様を発表する見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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