【人々の移動を支援】トヨタ 英ダービー市と共同で新サービス開始 アプリ「DerbyGo」展開

公開 : 2021.09.21 18:25

トヨタは英国のダービー市と協力し、交通機関の予約・決済アプリ「DerbyGo」の試験運用を開始しました。

公共交通機関の利用を促進

執筆:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

トヨタは英国で、アプリを活用した新サービスを開始した。このサービスを利用することで、何千人もの人々が「移動」のプランや予約手続きを行えるようになり、交通機関の環境負荷低減や障害者の移動支援につながるという。

「DerbyGo(by Kinto)」と名付けられたこのアプリは、サブスクリプションサービスのキント(Kinto)を通じて英国で展開される。まず、ダービーシャー州の工業都市ダービー市内の鉄道・バスサービスに焦点を当てた1年半のトライアルが実施され、その後、市内の大学やカレッジの学生・スタッフにも展開される予定だ。

英ダービー市で利用が始まる「DerbyGo」アプリ
英ダービー市で利用が始まる「DerbyGo」アプリ

トヨタによると、このアプリはリアルタイムで路線情報を表示でき、チケットの予約や決済も可能だという。ダービー市の未来の交通に対する研究開発の一環として利用される。

ダービー市議会のクリス・ポールター議長は、次のように述べている。

「DerbyGoは、人々の市内での移動方法を変え、より柔軟で効率的な移動を促し、環境に優しい環境づくりに貢献するでしょう」

駐車場の空き状況の確認や、タクシーを含む交通サービスの利用だけでなく、2022年春からはカーシェアリングやレンタルバイク、電動キックボードなどのマイクロモビリティサービスにも対応する計画だ。

プロジェクトに携わったSociAbility社のマット・ピエリCEOは、次のようにコメントしている。

「長い間、障がいのある方にとって、どこに行くにも障壁がありました。わたし達は、Kinto、ダービー市議会、ダービー大学、ダービー・カレッジ、FODモビリティ・グループと密接に協力して、あらゆる障害者が簡単に、快適に、安心して移動できる世界という共通のビジョンを実現できることを楽しみにしています」

このアプリは、ダービー市の「フューチャー・トランスポート・ゾーン」計画の一環として開発されたもので、政府から約50万ポンド(約7500万円)の資金援助を受けている。

アプリの活用により、クルマでの移動回数が減り、大気質の改善、渋滞の緩和、市のCO2排出量削減につながると期待されている。

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