【なぜ?】ノート・クロスオーバー登場 日産がまたも「ノート」に頼ったワケ

公開 : 2021.10.09 05:45  更新 : 2021.10.22 10:06

価格は理にかなっているワケ

ノート・オーテッククロスオーバーの価格は、2WDが253万7700円、4WDは279万6200円とされ、ベース車のノートXに比べて35万900円高い。

それでもノート・オーテック・クロスオーバーには、ノートXが9万9000円でメーカーオプションに設定するアダプティブ機能を備えたLEDヘッドライトやLEDフォグランプも標準装着され、実質差額は約25万円に縮まる。

日産ノート・オーテック・クロスオーバー
日産ノート・オーテック・クロスオーバー    日産

この金額で外観がSUV風にドレスアップされ、タイヤ、ショックアブソーバー、スプリング、電動パワーステアリングの設定なども変更されるから、割安とはいえないが納得できる価格設定だろう。

ノート・シリーズを急速に充実させるのは、日産が以前に比べて国内市場へ真剣に取り組むようになった証ともいえる。

ただし魅力的な仕様を次々に投入されると、既に購入したユーザーとしては「もっと早く教えてくれれば良かったのに……」という気分にもなる。

とくに今は半導体やワイヤーハーネスなどの不足により、納期が伸びている。

納車直後に追加されると満足感も下がるので、なるべく早めに案内すると親切だ。

そしてこれからも日産は、既存の車種や仕様を有効に活用する。

もしかするとセレナ・クロスオーバー、次期エクストレイル・ハイウェイスターなどが登場する可能性もあるだろう。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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