「馬力」のトップランカー 17選 最高出力1000psオーバー! 世界最強の市販車大集合

公開 : 2022.01.01 06:05

どんな時代でも、「力」ある存在には心惹かれるもの。今回は最高出力1000psを超える市販車を紹介します。

もっとパワーを

最高出力1000psの市販車というのは、少し前まではちょっと馬鹿げた存在に思えた。しかし、今やこの「馬力狂」のクルマは増え続けている。

いまどき馬力を追い求めるのは時代遅れかもしれないが、今回取り上げる馬力狂の多くは、最新の電動化技術の助けを借りたハイブリッドまたは完全EVである。

あなたのガレージにも「パワー!」
あなたのガレージにも「パワー!」

いかなる時代においても、力ある存在には不思議と心を惹かれるものだ。今回は最高出力1000psを超える市販車を、数値が低い順に17台紹介する。

SVEステージIIイェンコ/SCコルベット – 1014ps(2019年)

スペシャリティ・ビークル・エンジニアリング(SVE)は、米国でドラッグレースを行っていた経歴を持つ会社で、1000ps超のコルベットを作ることは通常の業務の範囲内である。

ステージIIイェンコ/SCは、大幅に改良されたシボレー製6.8Lエンジンにスーパーチャージャーを追加し、魔法のような4桁のパワーを獲得している。7速MTを標準装備し、価格はコルベットよりも少し高い7万1020ドル(約810万円)である。そのため、現在販売されている1000ps超のクルマの中では、おそらく最もお買い得なものだろう。

SVEステージIIイェンコ/SCコルベット
SVEステージIIイェンコ/SCコルベット

膨大なパワーに対応するためにブレーキとサスペンションも改良されているが、それでも手に負えないという人向けに、出力を846psに抑えたモデルが用意されている。また、カマロに同じエンジンを搭載したモデルもある。

キャデラックCTS-V HPE1000 – 1014ps(2019年)

馬力狂のヘネシーは、特注のハイパーカーだけにとどまらず、1000ps超のキャデラックCTS-V「HPE1000」を製造してくれる。4ドア・セダンでありながら、0-97km/h加速2.7秒、最高速度320km/hを実現する。しかも2年2万4000マイルの保証付き。

キャデラックのオートマチック・トランスミッションはそのままに、パワーに対応するように強化された上で、後輪駆動となった。HPE1000は、16万3480ドル(約1870万円)を出す余裕があれば、4シーターとしては異例の選択肢となる。

キャデラックCTS-V HPE1000
キャデラックCTS-V HPE1000

テスラモデルSプラッド – 1020ps(2021年)

通常のモデルSでスリルを味わえないのであれば、モデルSプラッドが望みを叶えてくれるだろう。1000psを超えるパワーと、ポルシェタイカン・ターボSよりも200kg軽いプラッドは、0-97km/h加速が1.99秒と謳われている。理想的な条件下でしか達成できないかもしれないが、それでも目を見張るような数字だ。

価格は15万9433ドル(約1820万円)からで、現在販売されている他のEVと比較しても安くないことは確かだ。しかし、この記事で取り上げている他のモデルに比べれば、コストパフォーマンスに優れていると言えるだろう。

テスラ・モデルSプラッド
テスラ・モデルSプラッド

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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