電動化叫ばれる時代にこそ いま買っておくべき国産純エンジン車5選

公開 : 2022.01.03 09:45  更新 : 2022.01.03 10:25

レクサスRC F&LC500

もしかすると「その上の世界」を知りたくなる人もいるかもしれない。

レクサスならそのニーズにもしっかり応えてくれるのだからさすがだ。

レクサスLC500
レクサスLC500

レクサス「RC F」や「LC500」といった超パフォーマンスモデルに搭載するのは、いまや世界でも希少となった大排気量V8自然吸気エンジン。

レクサスのライバルに相当するプレミアムブランドの中でも、V8自然吸気を搭載するモデルはすでに消えてしまった。

なぜなら、トヨタと違ってメーカー内の平均燃費に余裕がないからである(欧州では平均燃費が基準を満たさないとメーカーに高額の罰金が科せられる)。

ハイブリッド戦略が当たり平均燃費の基準に余裕があるトヨタだからこそ、V8自然吸気のような燃費が悪いエンジンもラインナップに残せるのだ。

話は脱線したが、この2UR-GSEエンジンは色気と刺激の両刀使いである。

排気量は5.0Lで最高出力はRC Fが481psでLC500が477ps。

そんなハイパワーがもたらす加速も刺激的だが、アクセルを踏み込んだ瞬間に顔を出す、猛獣が野に放たれるような感覚とさく裂するような高回転のパンチ力は気絶しそうなほどの豪快さ。

これを味わわずにEVへと進むのは、クルマ好きとしてはもったいなさすぎる。

おそらくこの先、モーターを組み合わせない純粋な内燃機関車はどんどん牙を抜かれ、速さでもエモーショナル面でもEVとの立場が逆転することになるだろう(すでにポルシェ「タイカン」などはガソリン車以上に速くて官能的だ)。

しかし、だからこそ、今のうちに最高のガソリン車を楽しんでおくべきではないだろうか。残された時間は、そう多くない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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